ベネズエラへの制裁:預かった金塊を返さないイングランド銀行

  • 2018.11.16 Friday
  • 04:42

「イングランド銀行にはベネズエラの金を引き留めておく権利はない」

(‘Bank of England Has No Right to Withhold Venezuelan Gold')

2018年11月13日 venezuelanalysis(By Sputnik News)発

Gold bars. (Mike Groll, AP)

Gold bars. (Mike Groll, AP)

 

『ザ・タイムズ』紙がイングランド銀行がベネズエラの金を引き渡すことを拒否していると報道した。ジョージ・マーチンがこの行動を分析し、批判する。

 『ザ・タイムズ』紙が最近、匿名の情報筋を取り上げて、イングランド銀行がベネズエラの金の延べ棒、価値にして5億5千万ドル、あるいは4億2千万ポンドをカラカスへ引き渡すことを拒否していると伝えた。この行動について、英国の当局者は「標準的な」反マネーロンダリングの手段であると説明している。

 スプートニクは、『ベネズエラから手を引け(Hands Off Venezuela)』の活動家、ジョージ・マーチンと、イングランド銀行がベネズエラの金の返還を拒否しているという報道だけでなく、マドゥーロ政府に向かう西側のスタンスについて議論した。

 

スプートニク:『ザ・タイムズ』によれば、イングランド銀行は、マドゥーロ大統領に盗まれるのを恐れてベネズエラ政府に4億2千万ポンド相当のベネズエラの金塊を引き渡すことを拒否している。この話についてどう思いますか?

 

ジョージ・マーチン:この金はイングランド銀行の所有物でなければ、英国政府の所有物でもなく、ベネズエラの所有物なので、この話は恥ずべき状況だと言えるだろう。だから、これはまさに賭けに他ならない。彼らは実際は自分の所有物ではないものを抑えていることになる。

 安全の支援を得るために金を預けておくことは世界中で普通の状況ではあるが、それは安全のために預けているのであって、この金の将来の使用に関して、この国の政府のために決定してもらうことではない。数年前にはチャベス大統領が決定したことが守られた。その時にはスイスに保管されていた大量のベネズエラの金を本国に返還している。そして、今回はその残りである。明らかに、マドゥーロがこの時点で金を本国に送還したい理由は、米国が推進している制裁に対して彼自身と彼の国を守るためである。

 

スプートニク:マドゥーロ政府に対して敵対している西側の立場を考えれば、この金の引き留めの背後に政治的動機があるのか?お尋ねしたい。

 

ジョージ・マーチン:この『ザ・タイムズ』紙は匿名の情報に関して報道しているだけなので、我々はその詳細について本当のところは分からないが、『ザ・タイムズ』紙はまじめな新聞であり、英国の支配階級の代表であり、代弁者であり、何らかの実体がなければ、報道することはないだろう。

 米国が絡んだものであることは明らかだと思う。中間選挙の準備中のちょうど数日前に、トランプはベネズエラに対して、具体的に金を対象とする新しい制裁を発表した。この場合、それは金保有ではなく、南ベネズエラから産出される金のことだった。制裁は、世界市場でベネズエラの金を取引している人、あるいは取引してきた人に影響を与える。だから、ベネズエラの金を留保しておくというイングランド銀行の決定がこれらの制裁と関係があり、これに関して米国が英国に何をすべきか伝えたであろうと考えることは正当な仮定である。

 

スプートニク:ヨーロッパの他の国が米国と英国についていく可能性についてどう考えますか?

 

ジョージ・マーチン:そのとおり、ベネズエラに対する更なる制裁に関してEUで大きなキャンペーンが既に準備されている。このキャンペーンはこれまでスペインの右翼政府がリードしてきた。スペイン政府は今や変わったのだが、数日前にも、EUはいわゆるベネズエラの人道的危機や制裁が必要だ、などの声明を発表している。だから、他のヨーロッパ政府も制裁に関してはほとんど同じ措置を取ろうとしている。だけども私の知る限り、ベネズエラはその他の国に金を隠してはいない。

 

 この記事で表明されている見解は著者自身のものであり、必ずしもベネズエラアナリシスの編集スタッフの見解を反映したものではない。

情報源:「イングランド銀行にはベネズエラの金を引き留めておく権利はない」(N)

原文URL:

https://venezuelanalysis.com/analysis/14144

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趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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