エクアドル:テキサコの有害な汚染廃棄物との25年の裁判闘争

  • 2018.11.11 Sunday
  • 06:48

エクアドルに正義はない:シェブロン=テキサコに対する25年の闘い

(No Justice in Ecuador: A 25-Year Battle Against Chevron-Texaco)

2018年11月10日 teleSUR発

Ecuadorian Government Environmental collaborator Cyntia Zapata holds up a plastic bottle full of oil waste.

石油廃棄物で一杯のプラスチック瓶を見せるエクアドル政府の環境保護協力者シンティナ・サパタ。|写真:EFE

 

シェブロン=テキサコのエクアドル・アマゾンの環境汚染の被害者たちは、環境と経済の修復のために闘い続けている。

 11月10日で、エクアドル・アマゾンの先住民と農民コミュニティが、米国に拠点を置く石油会社テキサコ(現シェブロン)に対する困難な法廷闘争を開始してから25年となる。

 スクンビオス県のラゴ・アグリオに住む約3万人が、20年以上前に正義のために過酷な闘いを開始した。勝ち目は少ないと見られていた。

 テキサコは、今はシェブロンの子会社だが、1964年にこの地域で原油のための掘削を開始した。3年後、その会社は1992年まで数百万ドルの石油を抽出し、数十億ガロンの石油絡みの有害な廃棄物を残したままエクアドルを去って行った。

 損害は破局的だ。多くの住民が、ガン、先天性異常やその他の汚染がらみの病気のために死に、健康問題に苦しめられている。1993年11月、オレジャナ県とスクンビオス県のコファネス、セコジャスとキカワスの入植者と先住民を含む被害を受けた住民がその会社を裁判に訴えた。最初は米国で、それからシェブロンの圧力の下でニューヨークの控訴裁判所がエクアドルに裁判を送致した結果、2003年にはエクアドルで。

 原告は、操業中の不適切な廃棄のせいで、環境の汚染と住民の健康被害が発生しているとシェブロン=テキサコを非難した。

 「アクシオン・エコロヒカ(環境行動)による最近の研究は、被害を受けた地域ではガンの発生率が全国平均の3倍以上となっていることを明らかにしている。」と環境保護組織のアレクサンドラ・アルメディアが声明の中で述べている。

 以前のラファエル・コレア大統領政府の時には、エクアドルの外相は、数万人の健康と生計に影響を与えた1,000の有害廃棄物の井戸に国際的な注意を喚起するために、「シェブロンの汚れた手」キャンペーンを始めた。

 これらの取組をレニン・モレノ大統領政府は支持しなかった。

 数千ページの証拠を根拠として、エクアドルの最高裁判所は2011年の下級審の判決を支持し、2013年には被害と回復費用として95億US$をシェブロンに支払うように命じたが、この石油大企業は長期の裁判闘争に持ち込み、命令に従うことを拒否している。

 2015年以来、国際裁判所での裁判を主導している弁護士スティーブン・ドンジガーは、アルゼンチン、ブラジルとカナダでエクアドルの判決を執行しようとしたが、この試みは失敗した。ジブラルラル裁判所はシェブロンに有利な判決すら出した。

 2018年6月には、エクアドルの憲法裁判所は、エクアドル・アマゾンでの操業中に影響を与えたコミュニティに対する環境及び社会修復に95憶US$の支払いを命じた国内裁判所の判決の修正を求めたシェブロンの要請を却下した。

 今度は、被害者たちはハーグの仲裁裁判所が出した判決と闘っている。この裁判所はシェブロンに有利な判決を出し、1997年に米国との間で締結した2国間投資協定にエクアドルが違反していると判決した。会社からの正義を留保し、シェブロンに「正義と公平」協定を適用しなかったとした。

 この裁判所はまた、1964年から1992年の間エクアドル・アマゾンで160憶ガロンの汚染水を水路に流し、井戸を開けたこの会社に経済的補償をエクアドルに支払うように裁定した。

 「エクアドルは民間企業の犯罪に対して支払うことはない。国際仲裁裁判所の制度は企業を守り、外国の投資家に有利なものとするために作られたものであることを我々は皆知っている。」と被害を受けた先住民と農民の代理弁護士パブロ・ファラハドが話した。(N)

原文URL:

https://www.telesurenglish.net/news/No-Justice-in-Ecuador-A-25-Year-Battle-Against-Chevron-Texaco-20181110-0016.html

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趣旨

今、ラテンアメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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