キューバの憲法改訂、大衆討議の最終段階へ
- 2018.11.06 Tuesday
- 05:09
ハバナでの憲法改訂のための大衆政治討議。|写真:Reuters
8月13日以来、キューバの憲法草案に対して111,000件以上の提案が来週で終わる大衆審議で出されてきた。
キューバ国民は、来週までに全国的な大衆審議に参加し、憲法作成に加わらなければならない。
国家評議会書記オメロ・アコスタは、8月13日以来、13,111,872人のキューバ国民が大衆フォーラムに参加し、同国の憲法作成のために約600,000の提案や提言が出されていると述べた。キューバ国民は11月15日までに残りのヒアリングに参加しなければならない。
結婚の問題と大統領の役割に改訂条項の中で最も多くのコメントが寄せられている。草案の69条は結婚を男女ではなく、同意した二人の間の「自由意志による結合」として規定され、合法的な同性愛者の結婚に道を開いている。
121条は大統領の任期を連続2期までに制限し、国家首脳は最初に選ばれる時には60歳代でなければならず、全国人民権力議会の代表者によって選ばれるとされている。
労働者の権利の保護、きちんとした住宅供給や法律相談のアクセスに関する意見も沢山出されている。
1976年以来慎重に施行されてきた憲法と同様に、この草案はキューバの政治および経済制度の社会主義的性格を再確認し、キューバ共産党を社会と国家統治の指導的な地位と位置付けている。現在の憲法は、1992年に1回、2002年にもう一度の2回改訂されている。
現在の草案は前文と224条から成っており、11タイトル、24章と16節に分かれている。
国家評議会の副代表で憲法作成の責任委員会のメンバーであるジュミル・ロドリゲスは、すべての勧告が処理され、幾つかの提案は条文に含まれなくても、法案へと組み込まれ、2019年2月に憲法と一緒に国民投票に掛けられると話している。
今回初めて、海外に住むキューバ人も憲法作成への提案が出すことが出来るようになっている。(N)
原文URL: