ニカラグア:証拠映像がすべてを明らかにした

  • 2018.07.07 Saturday
  • 06:18

ニカラグア危機は野党や人権NGOの主張が嘘であることが映像で明らかにされつつある。ベネズエラと同じようにクーデターの企みであり、雇われた犯罪者たちが暴れていたことが明らかになった。


ニカラグア:合法性と人権

(Nicaragua: Legitimacy And Human Rights)

2018年7月4日 teleSUR(By: Stephen Sefton, Tortilla con Sal)発

A supporter of Nicaragua

マナグアで行進中に「我々はダニエルだ」と書かれたボードを持つニカラグア大統領ダニエル・オルテガの支持者。|写真:Reuters

 

敗北した野党指導者はクーデターを押し付けることを期待したが、大衆の支持を得られなくて失敗し、今では合意のためにサンディニスタ政府が準備したものを受け入れざるを得ない。

 市民の政治的権利という基本的な問題と社会的経済的権利が関連する合法性について対立する主張に対処するために、7月3日のミゲル・ロマスの殺害が現在のニカラグア危機の多くの側面に焦点を当てている。ミゲルは1978年と1979年にカルロス・フォンセカ北部戦線ゲリラに10代の時に加わり、ニカラグラの主権と独立のために闘った。7月3日、彼は同じ理念のために、ダニエル・オルテガのサンディニスタ政府に反対する米国に支援された右翼のクーデターの支持者の凶弾に倒れ、死亡した。ミゲルは、エステリの約20km南のパナメリカン・ハイウエイのラ・

トリニダドで野党の道路障害物を片付ける当局を手伝っていた市民グループの一人だった。

 7月3日にエルサルバドルの大使カルロス・アセンシオが、ヒノテペにあった同様の路上障害物を片付けるためにニカラグラ駐在の中央アメリカの大使を代表してアピールを発表していた。彼の手紙は、2か月間に亘りこのような道路障害物を設置してニカラグア経済を窒息させ、人民の基本的な権利を侵害している野党ギャングたちが暴力的な脅迫と強要を行っている裏付け証拠を提示していた。

 アセンシオは、ヒノテペ近くの町で1か月以上400人のトラック運転手とその車両を実質的に拘束していたことを非難した。運転手たちは皆中央アメリカ全域の出身で、脅迫され、車両を傷つけられていた。道路障害物を設置している政治的反対派の活動家たちは、「彼らは我々を守る盾であって、対話で我々の要求を支える交渉カードである」という理由でトラックや車両を解放することを拒否している。

 

【殺人に焦点】

 それはニカラグアでクーデターを試みている右翼野党勢力による無数の目に余る人権侵害の一つである。野党の民兵組織と雇われた悪党によって設置された2か月間に亘る道路障害物は、殺人、拷問、誘拐、脅迫、強要と犯罪行為の焦点となって来た。クーデターの支持者たちは、その現実をひっくり返して、暴力という結果は政府の責任だと非難している。彼らの倒錯した世界の中では、武装した暴力的な野党ギャングに対して自分たちの権利を防衛するための普通の市民の組織は「サンディニスタ民兵」へ変容する。

 ミゲル・ゴメスの場合、野党は平和的な抗議行動に政府民兵が攻撃した時に彼が死ぬという事件があらかじめ描かれていた。彼らは、自分たちの手でミゲルを殺したにもかかわらず、ミゲルの死に大惨事を付け加えるつもりだった。豊富な証拠書類と音声入りの映像の証拠が、米国に資金援助された反対派の人権組織や地元ニカラグアの反対派メディアが繰り返し広めてきたウソが誤りであることを証明している。国民対話の初日にそのような状況で明らかにされた当初の55人の死者のリストは完全に偽りであることが証明された。「学生虐殺」など全く存在しなかった。

 

【サディスティックな暴力】

 他の証拠は、メディアとNGOが野党のデモを改ざんしていたこと、あるいは危機の間に起きた複数の女性の殺害を暴露した。沢山の映像が野党活動家のサディスティックな暴力を証明した。アレックス・アンフルンスのような何人かの記者は、野党メディアとNGOが政府の人権侵害として報じた野党の攻撃をメディアが歪曲し、改ざんした組織的なパターンだと説明している。一握りの代替メディアを除いて、西側企業メディアも代替メディアも、アムネスティ・インターナショナルと米州人権委員会(IACHR)の明らかな嘘の証言に疑義を呈するこの材料や情報を報道していない。

 ベネズエラの場合と全く同じように、それらの組織は彼らが報告するどんな事件であれ公平な調査をせず、米国から資金提供を受けた地元のNGOとメディアがすでに準備したものを単に繰り返し、ニカラグア当局からの証拠書類を全く無視するか、拒否している。IACHRの代表パウロ・アブラーノは、去る5月にニカラグアを訪問した際に、独立した調停者としては、事実上、不適格と見なされていた。その時には彼は野党の支持を公然と宣言していた。IACHRの専門家グループを交えた捜査は、IACHRがOASの常設委員会に最終報告書を提出した6月22日にはまだ始まってさえいなかった。

 

【見え透いた政治的偏向】

 多分、少なくともこの時点で、キューバとベネズエラに仕掛けられた全面的な経済的、外交的攻撃を避ける政治的な代償として、ニカラグア政府はこのような目に余る方法での不正とOASとその付属機関であるIACHRの見え透いた政治偏向を受け入れた。一方で、国民議会が指名した真相と公正および平和を求める委員会は、野党の人権組織との情報交換を積極的に求めた。委員会のメンバー、カイロ・アマドールが説明しているように、「情報や証言を提供するすべての人が重要であり、最終的にすべての人が真理の獲得に貢献する。」

 しかし、エステリ市長フランシスコ・バレンスエラは、企てられたクーデターの影響は市民の権利侵害よりもずっと広範囲だと指摘している。「損害は厳密に重要性の順に分類することが出来る。第1に、我々皆が嘆き悲しんでいる苦痛と犠牲者である。第2に、経済と人民の自由に関連するあらゆる事、移動の自由を妨害し、雇用に影響を与えている道路障害物に対処することである。輸出用の商品や生産物を移動できないことは大きな財政的損失の原因となっている。全国的に、地域的に、特に零細企業では観光は苦しんでいる。ニカラグアのほとんどの企業は零細ないしは中規模で、ひどい影響を受けている。多くの企業が閉鎖した。」イバン・アコスタ経済相は、「経済の成長予測は4.5%から5%だったが、今はとても経済が成長するとは考えていない、20万人が仕事を失っている。それは社会保障、貿易、国内需要と現物経済活動に影響を与えている。」と声明した。

 

【広範囲の損失】

 ニカラグアの自治体当局は1000万US$以上の車両と機械及び設備、1憶1200万US$以上の建物とインフラの損害を報告している。同国の技術訓練研究所は8000万US$の損失を報告している。教育省は60以上の学校が攻撃され、損害を受けたと報告している。6月のMINSAの暫定報告は、すべて野党の攻撃の結果として、病院、健康センターが被害を受けただけでなく、55台の救急車が破壊されたか損傷を受けたと報告している。社会基盤および運輸省もまた広範囲の損害を報告している。例えば、野党活動家がセバコにある工場を攻撃し、設備を破壊した時、一つの事件だけで150万US$と評価される損害を受けた。

 この桁外れの暴力と破壊は、アムネスティ・インターナショナルやIACHRの報告書のどこにも書かれていないし、関連する政府労働者や地元住民の基本的人権侵害についても書かれてはいない。同様に、それらの組織や西側メディアは、野党の道路障害物を操作し、攻撃を仕掛けるために契約された犯罪者の役割について報告していない。6月30日、ニカラグア警察はエルサルバドル人のリーダー、オスカル・リバス・カリージョを逮捕した。彼は、自分と他の犯罪者たちが道路障害物を設置し、殺人を行い、公共の建物に放火し、経済的標的を攻撃するために支払いを受けていたことを認めた。リバスとその他の犯罪者たちは、右翼の実業家勢力、米国に資金提供を受けているNGO、右翼政党とカソリック教会から支援を受けた野党活動家と一緒になって行動していた。

 明らかに、アムネスティ・インターナショナルとIACHRは故意にその事実を隠し、彼らがベネズエラとキューバでやったことと全く同じように、人権保護組織という彼らのイメージを不誠実に利用して国際世論を間違った方法へ誘導した。たとえそうであっても、過激な暴力とその擁護者の甚だしい不誠実さにもかかわらず、ダニエル・オルテガ大統領を失脚させようとする米国に支援された右翼野党のクーデターは失敗した。ニカラグアの人民は平常に復帰させ、危機を政治的に解決する取り組みを圧倒的に支持している。ニカラグア政府は、OASのサーカスが最終的に立ち去るまで、数か月間はIACHRの芝居を大目に見るつもりである。

 敗北した野党指導者はクーデターを期待したが、大衆の支持を得られなくて失敗した。そして、今ではサンディニスタ政府が、ニカラグアの主権権力として合意のために準備したものを受け入れざるを得なくなっている。ミゲル・ロマスは無駄に死んだ訳ではない。(N)

原文URL:

https://www.telesurtv.net/english/opinion/Nicaragua-Legitimacy-And-Human-Rights-20180704-0034.html

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM