国連人権委員会が米国を非難
- 2018.06.06 Wednesday
- 05:59
米国南部国境を越えて来る多くの者は、子供と若者を標的とした蔓延した暴力と迫害のあるグアテマラ、ホンデュラスとエルサルバドルの出身である。|写真:Reuters
「拘留は子供にとって決して最善の利益ではなく、いつも子供の人権侵害となっている。」と当局者は話した。
国連は米国にメキシコ国境付近で違法移民家族を拘束し、両親から子供を引き離すのを止めるように要求し、その行為は法に違反するものだと述べている。
2016年1月に大統領に就任した時にドナルド・トランプ大統領が発行した命令に従い、2017年10月以来、米国南部国境を越えてきた数百人の子供たちが保護されていると、火曜日、彼が話した。
「米国は両親から引き話すという行動を直ぐに停止し、米国への違法な入国および滞在という、いわば行政違反に過ぎないことを犯罪化することを止めるべきだ。」と国連人権委員会の広報担当ラビナ・シャムダサニがジュネーブでの会見で話した。
「関係書類を持たないで入国することは犯罪とされるべきではない。だから、これらの人々を拘束するべきではない。」と彼女は発言し、1歳の幼児を含めて非常に小さな子供たちもいると述べた。
犯罪ギャングや麻薬密売人の暴力が激しくなっているだけでなく、貧困が、違法に米国国境を越え、同国の難民収容所を求めようとして、中央アメリカの数十万人の人々を駆り立ててきた。
トランプ政権は、親族なしで米国に違法に入国した子供の親権を主張する親の指紋を直ぐに取り始めると1週間前に当局者が話したが、特定され国外退去となることを恐れて子供たちが放棄されるかもしれないと批判を促した。
両親から引き離されて保護することは普通の事だという米国政府高官のコメントについて尋ねられ、シャムダサニは「子供を拘束することは普通ではない。」と述べた。
「拘留は決して子供の最善の利益ではなく、いつも子供の権利侵害となっている。」と彼女は話した。
子供の人権に関する国連協定を世界で唯一批准していない米国は、その協定の調印者として、その他の権利協定を批准した締結者としての義務をいまでも持っているとシャムダサニが述べた。
「我々の立場は、家族をまとまって保護することが難民を保護する場合の基本的な信条である。」と国連難民局広報官ウイリアム・スピンドラーが述べた。
米国の南部国境を越えて来る者の多くは、子供と若者を標的とする蔓延した暴力と迫害があるグアテマラ、ホンデュラスとエルサルバドルの出身であると彼は話した。
「暴力を経験し、ギャングやその他の犯罪暴力によって迫害される恐れのある国から人々がやってくるという事実は、彼らに国際的な保護を受ける権利を与えている。」とスピンドラーが述べた。(N)
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