ALBA諸国は現代の人民戦線

  • 2018.05.31 Thursday
  • 05:50

ニカラグア、ベネズエラ:一つの敵、民主主義のための一つの闘い

(Nicaragua,Venezuela: One Enemy, One Fight For Democracy)

2018年5月26日 teleSUR(By: Tortilla Con Sal)発

All the signs are that – just as in Venezuela – people at the grassroots level in Nicaragua won

すべての兆候は、ベネズエラと全く同じように、ニカラグアの草の根のレベルでは人民が再び騙されることはないことを示している。|写真:Reuters

 

すべての兆候は、ベネズエラと全く同じように、ニカラグアの草の根レベルの人々は再び騙されることはないことを示しているとトルティージャ・コン・サルが書いている。

 ボリビア、キューバ、ニカラグアとベネズエラは皆、米国政府の標的である。何故なら、それらは、西側企業エリートと地元の同盟者によるラテン・アメリカとカリブの支配を変えているからである。少なくともこれまで、ソフトクーデターという手段によってブラジルとアルゼンチンで権力を掴み、エクアドルで政府をハイジャックし、コロンビアでの和平協定を脱線させてきた。現在、キューバに対しては懲罰的制裁という過去に失敗した政策を復活させ、ボリビアではその瞬間をじっと待ちながら、体制転覆を目指す米国の努力はベネズエラとニカラグアに最大の焦点を置いている。

 その国の評判を落とすという容赦ない戦争キャンペーンに負けることなく、ボリビア、キューバ、ニカラグアとベネズエラの政府は、企業の利益よりも人間の必要性に焦点を当てた平和的な経済的発展へ向かう人民の基本的な民主主義的権利を守っている。このことはニカラグアの事件を理解する上で特に重要である。政府は、雇用の70%を産み出し、GDPの50%に貢献している共同組合、集団的で家族ベースの小さな、零細産業へと経済を民主化してきた。

 米州ボリバル同盟(ALBA)の加盟国であるこれらの4カ国は、それぞれの方法で西側企業の独占的金融資本主義に直接対抗する実行可能な経済モデルを発展させてきた。これらの国は皆、米国政府とその同盟国から不安定化させる、もし可能であれば、その合法的な政府を打倒しようとする違法な行動と対峙している。これらの国は皆、人民のための本物の政治的、経済的民主主義の多様なモデルを推進している。そこには米国とヨーロッパの帝国主義エリートに対する共通した闘いがある。帝国主義のそれらの政府は、中国、ロシアや世界中の多くの国と比較して加速度的に衰退していくことにブレーキをかけようと必死になっている。

 

【ニカラグアとベネズエラ:類似点】

 ベネズエラでの終わりのない戦争が同国の莫大な石油と鉱物資源を支配しようと狙っているのに対して、ニカラグアもまた重要な天然資源を持っている。ニカラグアは中央アメリカで最も豊富な水資源、中央アメリカの自然生態系の60%以上を持ち、また世界の生物多様性の約7%から10%を保有している。

 ニカラグアとベネズエラの戦略地政学的位置は、今、ブラジルやアルゼンチンなどで行われているような凶暴な征服、略奪ではなく、連帯と協力を基盤とした政治的、経済的多極的な世界の構想をカリブとそれぞれの近隣諸国へ提案することを可能としている。

 ベネズエラとニカラグアの両国内の民間企業、メディアとNGOが率いている少数派の野党は、一貫して選挙と政治的な敗北をなめて、体制転覆を目指す暴力的な暴動に頼っており、それぞれの国の多数派に拒絶されてきた。

 両国では野党は深刻に分裂しており、市民、政治、経済、社会と文化的生活のあらゆる面におけるあらゆる人の必要性に合致する持続可能な民族的、人間的発展という実行可能な包括的な選挙プログラムを提示することが出来ない。

 両国の政府は、一連の選挙において繰り返しその政府の合法性を実証してきた。

 両国は米国とその同盟国の軍事基地に囲まれている。

 両国は、ベネズエラはUNASURに、ニカラグアは中央アメリカ統合制度(SICA)という地域統合構想に加盟しており、両方ともCELACの支持者である。

 国連とその他の国際機関の中で、ベネズエラとニカラグアは国際法を守り、例えば、パレスチナ、シリアやイランに対する米国とその同盟国の犯罪的行為を非難している。

 両政府は、国内の民族的対立や地域的、国際的な対立を解決するために、対話と双方の尊重を主張している。

 

【事実上の人民戦線】

 両国間の違いは、直接にそれぞれの地理的、経済的構造に由来している。ベネズエラは米州機構の離脱を決めることが出来た。何故なら石油と天然資源の供給者としての地位が十分な自立を与えている。農業と地域パートナーとの貿易にもっと沢山依存しているニカラグアはOASを捨てないことを選択をした。この決定は、ベネズエラに対する米国の違法な戦争を合法化しようとする圧力に抵抗するOAS加盟国の数を維持するためにはある程度良いかもしれない。しかし、ニカラグア政府もまた、この北アメリカが支配するフォーラムとの対話を維持することが、ニカラグアの脆弱な経済に対する米国政府からの潜在的で強力な攻撃を緩和することに役立つかもしれないと考えている。

 これは多分、コスタリカやパナマのような米国の属国が、ベネズエラの投資と貿易の重要な同盟国、中華人民共和国を支持して台湾を放棄しているのに、ニカラグアが信頼できる同盟国として台湾を見ている理由でもある。しかし、台湾への忠誠は、中央アメリカ地峡を横断する船舶能力を拡大する、パナマ運河を補完する新しい大洋間運河の提案を発展させるために中国との業務をする上でニカラグアの障害とはなっていない。ニカラグアは、イランだけでなく、幾つかのアラブ諸国、韓国や日本との優れた商業と開発の協力関係をも持っている。ベネズエラとニカラグアは国際関係に対するこの折衷的なアプローチを共有している。両国はロシアとの非常に重要な貿易と投資関係を持っており、インドとの関係も発展させているところである。

 事実上、ALBA諸国は現代の人民戦線を形成している。地域的に、彼らは、この地域のファシスト的企業エリートが権力を掴み、維持しようとし、北アメリカとヨーロッパの企業の利益にこれらの国の経済を従属させようとすることに抵抗している。世界的に、米国とその同盟国からの繰り返される犯罪的な帝国主義的、経済的軍事的な攻撃に対して、連帯と国際法に基づく多極的な世界の構想を彼らは守っている。ニカラグアは、その地域の人民戦線の重要な構成要素であり、強い政治的経済的理由と深い歴史的文化的理由のために、今、攻撃を受けているのである。

 

【現在の民族的発展】

 前代未聞の包囲攻撃から5年後、ベネズエラのニコラス・マドゥーロ大統領は、5月20日の選挙で圧倒的に勝利して、再び米国とその同盟国を打ち破った。今や、ベネズエラに対する戦争は、これまで以上に、経済的、外交的、軍事的に強化されるだろう。同様に、ニカラグアの選挙で選ばれた政府を打倒しようとする米国政府の努力もまた失敗するだろう。どれほどの消耗戦争になろうとも、オルテガ大統領とその政府チームは、仲介に立ったキリスト主教会議のシニカルな操作が野党に有利なように平和の国民対話をごまかそうとしたとしても、組織的に少数野党のその場しのぎの同盟の違法な存在を取り除きつつある。

 ベネズエラとまったく同じように、ニカラグアの大衆の見解は、少数野党の強奪と脅迫の暴力的な戦術に強く反対している。OASの事務総長ルイス・アルマグロですら、ニカラグアの野党代表の嘘を非難している。米州人権委員会は、その予備報告に中で言及されている死者とけが人はまだ捜査中であると認めている。事実が出てくるにつれて、死者とけが人のほとんどが暴力に巻き込まれた政府支持者と見物人であることを確認できる本当の絵が現れてくる。例えば、良心のために広場の事件に加わることのできなかった抗議参加者の一人の証言は、4月20日にエステリで殺された二人の学生は野党が雇った殺し屋によって射殺されたと主張している。同じような証言は、ベネズエラと全く同じように、不当に政府の信頼を落とすために、ニカラグアでの暴力が、誠実な抗議を利用しながら野党が意図的に引き起こしたものであることを確認することになるだろう。

 今週末、解散した元戦闘員組織の代表で農民指導者の司令官ホルヘ・ディアスは、国民対話の野党側から撤退し、この国を数週間麻痺させた障害物を解体するように彼の兵員に要請した。彼は、キリスト主教と野党の一部が農村の労働者会員を操っていると非難した。この行動は、1990年の選挙の後、暗殺された元ニカラグア・コントラの司令官フランクリンのサンディニスタ指導部に対する先見性のある発言を思い出させる。「オリガーキーはソモサを打倒するために君たちを利用した。今度は、彼らは君たちを打倒するために我々を利用している。」すべての兆候は、ベネズエラと全く同じように、ニカラグアの草の根の人民が再び騙されることはないことを示している。(N)

原文URL:

https://www.telesurtv.net/english/opinion/NicaraguaVenezuela-One-Enemy-One-Fight-For-Democracy-20180526-0024.html

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趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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