ベネズエラ:21世紀の社会主義への一つの組織形態、コミューン

  • 2018.05.13 Sunday
  • 05:24

チャベスが常に組織化の重要性を主張していたという意見記事です。


チャベス主義:組織化への一つの道

(Chavismo: An Organizational Path)

2018年5月10日 teleSUR(by Marco Teruggi)発

Without communal development, where is the socialism of the 21st century? Marco Teruggi continues his examination of Chavez

コミューンの発展無くして、21世紀の社会主義はどこにあるのか?マルコ・テルギがウーゴ・チャベスの遺産の検証を続けている。|写真:Reuters

 

コミューンの発展無くして、21世紀の社会主義はどこにあるのか?マルコ・テルギがチャベスの遺産の検証を続けている。

 都会でも農村でも、ベネズエラの質素な近隣に散歩に出て見てください。そうすれば、いつでも幾つかの組織化の形態が見つかるだろう。決して失敗ではない。不幸な出来事でもない。それは革命のゼロ地点から進行していく政治を育てる方法である。ウーゴ・チャベスの最初の演説から最後の批評まで、常に組織化を要請していた。それは歴史的負債をほどくことと並んで、基本的な課題だった。さらに、最初の数年間にチャベス主義が直面した要求の殺到に対応することが出来たのは、組織化を通してであり、また制度的枠組みはそれに対応する能力を持っていなかった。

 組織化の形態の系譜図を作ることが出来る。すなわち、社会ミッション、公共の食事の家、公共の水支援、ボリバル・サークル、都市土地委員会、サモラノ・コミューン大農場、住民評議会、コミューン、人民権力の大統領評議会から、地方供給生産委員会まで。それぞれの経験は、その時期の物質的、政治的必要性に対応したものだった。それは学習の一部であり、集団的創造性の一部だった。

 国際的な事柄を整理し、多数の異質なプロセス内部の秩序が危機に晒されたのは、3つの時期だということが出来るかもしれない。第一には、1999年から2006年にかけて、国民投票に向けた憲法改訂プロセスがあり、部門的/要求的組織化プロセスへの大規模な移行を伴って、水、医療、アイデンティフィケーション、食料における歴史的負債の解決が続いた。それぞれのニーズが参加型プロセスへと発展させられた。それは、石油産業とほぼこの国全体が麻痺に陥った右翼のクーデター攻撃に革命が直面した局面だった。

 

【社会主義の地平】

 2番目の時期は2012年までと考えられる。右翼の度重なる敗北と戦略的妄言の時で、チャベスにとっては指導者として政府と彼自身を強化する時期でもあった。それはもはや部門の要求という観点からの組織化の経験を積む時期ではなく、社会主義へと移行する権力を担う組織の形成を試みていた。それらの中心は、それぞれの地域にコミュニティ政府が設置されなければならない、住民評議会とコミューンである。

 最後に、現在の段階、2013年のチャベスの死から現在まで。すべての戦線での包囲攻撃の時期である。人民政府の大統領評議会や地域食料分配委員会における集中化のように、移行と共同政府の新しい試みが現れた。この決定は、コミューンの可能性を発見しようとする政治的観点が優勢だったというだけでなく、経済危機に対応するために必要だったという実際的な観点における対策であると見ることもできる。

 この3つの時期の間の共通の糸は、組織化するための指導者/政府による呼びかけにある。チャベス主義の中心的範囲の一つが形成された。それは彼の集団的組織の経験だった。例えば、数万のコミューンや生産委員会の評議会を挙げたい。

 

【政治革命】

 経済革命の前に政治革命が必須である。政治に参加したことのない男女は、以前のどんな経験も持たない。それは排除されてきた者たちの民主的な爆発のようなものであり、同時に、特にコミューンにおける、新しい民主主義の形態の出現だった。すなわち、「新しい政治文化の表現」である。組織化、編成と動員:革命のトライアド、呼びかけと必要の間のすり合わせ。弱点:機関組織への物質的依存。それはまたチャベス自身によって高められた政治的依存性という結果をもたらせた。この人民権力はどの程度まで実際の権力へと拡大されたのか?

 政治的アイデンティティと組織化のプロセスの間の統一は、チャベス主義にこの時代を前進させ、抵抗する急進力を与えた。この領土に何が残されて来たのか、この機織りを破壊しようとする逆境の中で何が優勢なのかを調べることは可能である。いくつかの経験がその他と、特に住民評議会とコミューンへと統合された。生産委員会がコミュニティの中で急速に中心となる一方で、その他のものは住宅供給のように需要に応じて復帰した。それは他の方法ではありえなかった。それらは、食料が不足し、手が届かなくなった時の部分的な食料対応措置である。以前のあらゆる経験の蓄積なしには、あのスケールで着手することはできなかっただろう。

 

【チャベスの決まり文句】

 分析をさらに進め、異なる組織形態を支える構想について議論に入る事は良いことである。地域供給生産委員会は、移行構想における社会主義的形態の試行としてではなく、緊急の状況において一時しのぎのメカニズムとして考え出された。それはコミューンが可能とし、コミューンでなければならなかった。コミューンは社会主義の地域化であり、コミューンと全国的な権力を行使する能力を持つ新しい機関としての、自主管理能力を持つコミューン政府を確立するためのテストである。政党、運動、機関を越えて進む全国を網羅するコミューンの連結されたネットワーク。別の言い方をすれば、コミューンの発展無くして、21世紀の社会主義はどこにあるのか?21世紀の社会主義とは何か?それは戦略的プロジェクトに関する質問である。

 この組織化の絶え間ない成長なしには、新しいものを作り上げる可能性はない。

 それがチャベスの決まり文句である。(N)

原文URL:

https://www.telesurtv.net/english/news/Chavismo-An-Organizational-Path-20180510-0016.html

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趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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