ニカラグア:嘘情報は帝国主義の戦略

  • 2018.05.11 Friday
  • 06:29

ニカラグアでは政府と学生の対話が始まっている。帝国主義が進歩的政府を転覆させるために、メディアを使って嘘の情報を流すことは基本的な戦略となっている。何時まで騙されるのだろう。


ニカラグア:偽善者のパレード

(Nicaragua: Parade of the Hypocrites)

2018年5月2日 teleSUR(By: Tortilla Con Sal)発

Sandinismo has shown its resilience ever since the murder of Augusto Sandino at the behest of the U.S. government in 1934.

1934年に米国政府の命令でアウグスト・サンディーノが殺害されて以来、サンディニズムがその復元力と耐久力を示してきた。|写真:Wikimedia Commons

 

サンディニズムは、1934年に米国の命令によってサンディーノが殺害されてからずっとその復元力と耐久力を示してきたとトルティージャ・コン・サルは書いている。

 4月20日から24日にかけてのニカラグアでの不穏な出来事は、いつもの企業メディアとオルタナティブ・メディアの「フェイクニュース」や、米国の外交政策に抵抗している進歩的政府を攻撃するソーシャルメディアの虚偽情報を誘発した。偽善者たちは、その破壊を意図的に助けながら、民主主義や人権が憂慮されると明言する。表面的には、主な宣伝のポイントはオルテガ大統領政府が正当性を失ってしまったという点にあった。これは古典的な体制転覆のやり方である。2011年には、コートジボアールのローレント・グアグボ、リビアのムアンマー・カダフィ、シリアのバッシャール・アサドに使われ、2016年には、ブラジルのディルマ・ルセフに、2013年からはベネズエラのニコラス・マドゥーロに対して使われたものである。すべて国を動揺させる、これらの必要とあれば破壊もする悪意のあるひねくれた攻撃は、新興のライバルであるロシアと中国と較べて、西側の企業資本主義が絶望的な程に競争力がないという、逃れられない世界経済の現実を覆い隠している。

 これらの国々と地域同盟は、経済発展政策の中心に自国の利益と自国の人民を置いている。ニカラグアでは、最初の抗議となったきっかけは、社会保障改革案についてひどい虚偽の説明をしたものだった。右翼のニュース報道局とソーシャルメディアのネットワークは、政府の提案を諸悪の根源と歪めて伝えた。政府提案は、控えめで公正に分配された社会保障積立金の引き上げと、それにプラスして年金生活者の医療範囲を拡大することだった。しかし、彼らは組織的に産業界の妨害や給付の削減と範囲の縮小及び公共部門のクリニックを民営化するというIMFが提案した新自由主義的提案を除外した。その結果、数百人からなる暴力グループが組織され、非常に可動性のある武装した野党活動家が、良く事情が分からない学生の抗議運動を乗っとった。彼らは、制御不能な出来事を鎮圧するために弾圧した政府という嘘の印象を作るために、死者を出し、施設を破壊した。

 

【手を伸ばし過ぎた過激主義者】

 すべてのことが、右翼放送局と利用可能な情報ネットワークの偽情報による支配を永く続けるためにソーシャルメディアの効果的で巧妙な使用を密接に協力させて行われた。しかし、過激派は手を伸ばし過ぎた。政府は改革案を引っ込め、路上の暴力の反撃を抑え込んだ。同じように、ニカラグア経済へのダメージがコストを拡大し、利益が減ることを恐れて、重要な民間の産業界の勢力も暴力を止めるように求めた。この展開は、野党活動家の暴力グループとお金で買われた不良の共犯者と分離し、双方の精神的な支持と信用できそうな口実を奪い取った。その時、オルテガ大統領は、少数過激派の暴力を拒絶する国民的ムードを考えると拒否することが出来ない平和への国民対話の仲介を要請することによって、右翼教会の聖職者をその位置に据えた。

 サンディニスタ政府とサンディニスタが多数を占める議会は、この騒乱の間の死者と負傷者の原因の捜査、すなわちニカラグアの公式の人権事務所による正義と補償を求める被害者委員会、国民議会が推薦する人物を指導者とする真相究明委員会の設置を発表した。その後、トマス・ホルヘ司令官の没後6周年を追悼するために4月30日に開かれた今年のメーデーの行進で、10万以上の政府支持者がオルテガの宣言に聞き入った。その宣言の中で、米国とその地元の手先からのサンディニスタ政府に対する攻撃が増加する可能性に関連して、「どんなに困難」であろうともあらゆる状況下で、平和のために働き、労働者と年金生活者の権利を守ることを約束すると述べた。

 

【NATOのプロパガンダ】

 これが、国際メディアの壮観で、無知で、冷笑的な偽善をパレードさせた状況である。ニューヨーク・タイムズ、BBC、スペインのエル・パイス、ワシントンポスト、CNNのようなNATOのプロパガンダ報道機関は、ラテン・アメリカの進歩的政府を標的として作り出した、いつもの有毒な偽情報を広めている。しかしながら、2011年のリビアの事件とまったく同じように、オルタナティブで反米国メディアもまたニカラグアでの出来事を歪めた誤った報告を、帝国主義の心理戦争攻撃とまったく一緒になって公開し、広めた。米国の『リアル・ニュース・ネットワーク』、イランの『ヒスパンTV』、ロシアの『RT』、多分、反帝国主義のスペイン語の『レベリオン』ウエブサイトと社会民主主義の『ナダル』ウエブサイトの報告すべてが、リビアに関して米国政府と買収された地元の手先のとんでもない嘘と偽情報をオーム返しに報道した国際ニュースメディアとまったく同じようにニカラグアについて報道した。

 学生の抗議の操作と暴力グループの潜入の背後にいる主要な政治的人物は、仲たがいした元サンディニスタの指導者で、米国政府から何年も多額の資金援助を受け、ジェアナ・ロスレチネンのような米国の右翼過激政治家と公然と一緒に活動している。セルヒオ・ラミレス、ドラメリア・テレス、エドムンド・ジャルクインのような元サンディニスタは、2006年からニカラグアの右翼政治家の同盟者になっている。同様に、10年以上に亘って、元サンディニスタのカルロス・フェルナンド・チャモロは、中道右翼の反サンディニスタメディアの中心人物であっただけでなく、米国政府とヨーロッパ連合の財政支援を受けた最も影響力のある、ニカラグアのNGO、CINCOの協力者だった。米国の介入とニカラグアを混乱させることに尽力している知識人の中に、アルゼンチンのマルセロ・クロッシ、ウルグアイのラウル・シベチやニカラグアでは元サンディニスタのモニカ・バルトダノとオスカー・バルガスといった、いわゆる左翼を見つけることが出来る。

 これらのエセ反帝国主義者の作家たちは、ダニエル・オルテガ大統領とロサリオ・ムリージョ副大統領を攻撃する、米国に資金援助されたニカラグア野党の嘘を長い間広めてきた。

 

【サンディニズム予備軍】

 これらの人物は皆、ニカラグアで体制転覆するという米国政府の外交政策を進めようとして、悪意をもって、うまく操作された、重要な問題が良く分からない学生の抗議を利用した過激な政治暴力の擁護者である。しかし、ニカラグアの右翼とニセ左翼の協力者たちは、ここで米国政権を容易にしようという陰謀で二つの基本的な問題に直面している。イデオロギー的には、ベネズエラと全く同じように、ニカラグアの右翼過激派は全くの少数派である。ニカラグアのほとんどの人民は、混合経済のようなものとオルテガ大統領のサンディニスタ政府の下でかつてない安定性と繁栄をもたらせた社会プログラムを望んでいる。2番目には、ニカラグアの富は主要には民間産業部門からではなくて、むしろ公共部門のインフラ、医療、教育への投資からと、人口の70%が働いている、中小規模の企業から、小規模の農業と家畜生産から、そして活気のある協働組合部門から得られているのである。

 ニカラグアの野党は、経済の構造的少数派の利益を代表している限り、国内政治においては構造的に少数派であり、それゆえ、米国政府がサンディニスタ政府を打倒するために解決しなければならない難問は、オルテガ大統領の社会基盤を蝕んでいくという問題だけでなく、米国大使ラウラ・ドグと彼女の仲間がいつもそうしているように、ニカラグア経済を破壊するという問題でもある。あらゆることが、米国とその地元の手先が体制転覆アジェンダの次の段階を準備している事を示している。まさにベネズエラでのように、彼らの計画は制裁、繰り返されるテロリスト暴力の勃発、及びさらに激しい心理戦争を伴う可能性が高い。しかし、彼らは常にそうなのだが、ニカラグアの人民の知性と処理能力の高さ、そして深く浸透しているサンディニズム予備軍を過少評価している。1934年に米国政府の命令でサンディーノを殺害して以来、サンディニズムは、その回復力と耐久性を示してきたのだ。(N)

原文URL:

https://www.telesurtv.net/english/opinion/Nicaragua-Parade-of-the-Hypocrites-20180502-0022.html

 

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趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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