ニカラグア騒乱の続報

  • 2018.04.30 Monday
  • 07:34

ニカラグラで起きた暴力抗議の動画を見れば、米国に支援されて活動していたベネズエラの反政府暴力と同じものであることが分かる。


社会改革の抗議の後で、ニカラグアはバランスを回復する

(Nicaragua Regains Its Balance After Social Reform Protests)

2018年4月28日 teleSUR(By Tortilla Con Sal)発

 ニカラグアの最近の騒乱は、国内外のひねくれたペテン師と反帝国主義者を分離して、誰が何者であるかを理解するのに役立った。偽情報の津波が、通常でも疑わしい主要メディア放送局とオルタナティブの共犯者を水没させただけでなく、シリアとパレスチナ、ロシアとイランのような問題について一般的には反帝国主義であったその他のニュースサイトも水没させた。ベネズエラと同様、ニカラグアは西側エリートとその政府に狙われている。その訳は、国際法に基礎を置く多極的な世界の原則を擁護しながら、サンディニスタの大統領と彼のチームが社会主義的な政策の実現を成功させているからである。

【何が起きたのか】

 

 ニカラグアでの出来事は、選挙で勝てないが故に野党に数年間溜まったフラストレーションと腹立たしさが引き起こしたものであった。2011年以来、米国が支配している米州機構とヨーロッパ連合出身の監視団が承認した選挙で、ニカラグアの野党は30%以上の選挙支持を得ようともがいてきた。2016年には、ダニエル・オルテガ大統領は約70%の得票を得て、再選された。最近数か月に、国内および国際的な世論調査は60%以上のオルテガ大統領の支持率を示しており、政府を大衆が拒絶しているという主張は馬鹿げたもののように見える。全国で発生した4月18日から22日の間の突然の暴力の爆発の明白なトリガは、4月16日の社会保障制度の改革の発表であった。

 その発表の二つの側面が、過激派の少数野党の手の中で遊ばれた。第1に、7月に実施予定の改革を発表し、後で大衆に詳しく説明できると政府が誤って考えたことである。第2に、学生が自分たちに関わる問題を討議し、結集する活動的な大学の選挙期間中に、その改革を発表したことである。それは、ソーシャルメディアを通じて偽情報いっぱいのキャンペーンを開始した野党に道を開き、皮肉なことに、支給範囲を制限し、公的部門のクリニックを民営化して支給を削減するという民間産業界の計画を除外しながら、労働者寄り、年金者寄りの政府提案を、事実を曲げて伝えることによって多くの学生が大衆の抗議の中へと惑わされた。

 4月18日、マナグアで学生のライバルグループが衝突し、その時政府に反対する学生の抗議が秩序を回復しようとした警察との争いになった。政府は抗議を非難したが、それが、学生の多くが非常に成功しているサンディニスタ政府の社会的経済的政策を支持している学生たちを刺激した。それから4月19日以降、過激な野党活動家が学生の抗議を乗っ取り、病院や政府と自治体事務所、あらゆる種類の建物、大学周辺、さらに新築の国立野球場すら攻撃した。同じような事件の中でも、ディリアンバという南の小さな町で数百人の反対派活動家が自治体事務所を襲い、深刻な損傷を与えた。そこでは僅か12人の警察が防衛していただけだった。

 同様の攻撃は、マナグアや北部の都市エステリなどその他の都市でも発生した。エステリでは過激な反対派活動家による攻撃から事務所を守るために、自治体労働者が事務所を占拠した。エステリの自治体事務所は、4月20日夜、500人以上の人々から攻撃されたが、ほとんどはエステリの住民ではないが、地元の学生や日和見主義の素行不良者も含まれていた。警察は秩序維持に努めたが、攻撃者たちは1000発以上の迫撃砲(モルタル・ラウンド)を発射し、自治体事務所や近くの建物を破壊しようとして約17個の火炎瓶を投げつけた。全部で18人の警官と自治体労働者が負傷した。抗議した者の中にも、二人の若い学生が撃たれて死亡し、沢山の人々が怪我を負った。闘いは5時間続き、銃器やナイフを使った襲撃者が約16ブロックの範囲に広がった。野党メディアは死亡の責任は警察にあると非難しているが、地元のリポーターたちは、このような混乱した出来事では詳細な捜査をしないうちに非難することはできないと主張している。

 

【続き】

 全国的に、暴力によって約20人が殺されたと推定されている。死者の中には二人の警官とサンディニスタのジャーナリストがいて、他の死者には、暴力に巻き込まれた野次馬やサンディニスタと野党の活動家が含まれている。この攻撃パターンは、抗議を開始する以前に、すでに準備万端のよく練られた計画であることを窺わせている。例えば、マナグア郊外のマタガルパ、ジノテガやオクタルといった重要な町では暴力があったという報告はなかった。マサヤとレオン、エステリに集中して、野党過激派は、暴力攻撃と1979年のソモサ独裁に反対した反乱の中心地という嘘の対称性を作り上げようとした。

 当然の疑問として、このような広範な攻撃に誰が資金を出したのか、どうやって準工業的な規模で製造された大量の武器を使う準備が可能となったのかという疑問が出て来る。全体的に、攻撃では数千発の迫撃砲(モルタル・ラウンド)が発射されたが、それは1個3US$以上する。マナグアとレオン、チナンデガとグラナダ周辺の町へ数百人の戦闘部隊が移動するだけでも、大量のドルを必要とする。マナグアでは、若い素行不良者に攻撃参加した日当として10US$から15US$が支払らわれた。明らかに、自分自身の目的のために学生の抗議を乗っ取った野党過激派は、抗議が始まる前から良く組織され、資金手当てをし、準備していた。

 4月22日から、宗教及び産業界を含む多数の部門が暴力に対して反撃し、次第に停止を求めて行った。マナグアでは、沢山の普通の人々が、うろつき回る略奪者から自分たちの街を守るために広い範囲で結集した。その日、オルテガは、社会保障改革案を撤回し、すべての人を含む国民対話を開始すると発表した。マナグア郊外の町では、誰かがスイッチを入れたかのように、急に生活は通常通りに戻った。4月23日に、マナグアなど各地で抗議の行進と死者の葬儀が平和的に行われた。誇張した野党の主張にもかかわらず、『エル。ヌエボ・ディアリオ』のような独立メディアは、近年の野党の最大のデモと同じ程度の数字を報告している。

 4月28−29日の週末にかけて開始するスケジュールが組まれて、国民対話がニカラグア社会すべての部門を含めて計画され、レオポルド・ブレネス枢機卿が導くカソリック教会が仲介することになる。政府とその他の機関は、検察による死者、負傷者と建物の破壊に関する公開捜査という手段によって対話を支持している。人権保護を求める法律事務所は、騒乱によって影響を受けた人々を支援するために、処罰と補償を求める全国的な被害者委員会を設置しようとしている。立法府である国民議会は、騒乱の対立した説明を聴取する真相究明委員会を設置した。

 全国対話プロセスと一緒に行われるこれらの行動は、4月18日に始まった暴力事件で本当に起きたことをニカラグア内外の人々に情報提供することに役立つだろう。ニカラグアの多くの人々は、野党のソーシャルメディアや西側の企業メディアとNGOによって大々的に宣伝された悪意のある作り話や誤った信念とは根本的に矛盾したものが現れてくると考えている。事実が明らかになるにつれて、野党の少数過激派と彼らの米国の侵略を促す戦略は、ニカラグアが苦労して手に入れた平和と経済的幸福に対して危害を加えてきたこれまでの存在以上に、さらに多くの人に嫌悪され、拒絶されることが分かるだろう。(N)

原文URL:

https://www.telesurtv.net/english/analysis/Nicaragua-Regains-Its-Balance-After-Social-Reform-Protests-20180428-0011.html

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>

趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM