キューバの新大統領はミゲル・ディアスカネル氏。

  • 2018.04.20 Friday
  • 07:40

カストロ兄弟以外の、革命後に生まれた最初の大統領。


キューバの新しい大統領ミゲル・ディアスカネルとはどんな人?

(Who Is Miguel Diaz-Canel, Cuba's New President?)

2018年4月19日 teleSUR(by Erin Fiorini)発

Cuba

ハバナ大学でベトナム共産党書記長ニュエン・プ・トロンの話を聞くキューバ第一副大統領ミゲル・ディアスカネル。|写真:Reuters

 

キューバ国民議会は、国の首脳としてラウル・カストロの後継にミゲル・ディアスカネルを選出した。

 キューバ国民議会は、キューバの社会主義革命の2年後に生まれた57歳のキューバ人ミゲル・マリオ・ディアスカネルを国家評議会の新しい議長として、従ってこのカリブ海の国の大統領として選んだ。宣誓後の演説で、ディアスカネルは故キューバ大統領フィデル・カストロと彼の革命の遺産に忠実であることを誓った。

 フィデルが大統領を務めるにはあまりに病気が進行した2006年にラウルは暫定大統領を務め、2年後に弟は評議会で大統領に選出され、その後生涯を革命に尽くした。

 1953年にラウルは、フルゲンシオ・バチスタという独裁者を打倒するために兄と一緒にモンカダ兵舎で闘った。その襲撃が失敗に終わってから、彼らは22か月間政治犯として一緒に服役した。ラウルはメキシコでチェ・ゲバラをフィデルに紹介し、それから一緒に彼らは1956年に有名なグランマ号でキューバに向かって出発した。シエラマエストラ山で3年間のゲリラ活動を闘い、1959年にバチスタ政府を打倒した。

 ラウルは防衛大臣、副大統領であり、フィデルが大統領を務めた47年の間、党の第2書記だった。ラウルはソビエトとの親密な関係を築く一方で、1991年にソビエトが崩壊した時にはキューバの国民経済と政治主権を強化することにも尽力した。

 大統領として、ラウルは社会主義への強硬姿勢を弱め、個人企業のためのスペースを作った。彼はキューバ人が外国の旅行者との交流を禁止する措置を廃止し、それによって市民が住宅や携帯電話の売買することが容易になった。

 2010年に大統領は国民経済を縮小し、政府の砂糖、農業、建設、医療と観光業の約50万人の雇用を削減し、「我々はコースを変えるか、沈むかだ。」と述べた。当時87歳のラウルは10年の間に米国との外交関係を開放し、バラク・オバマ元大統領との協定のおかげでこの島では徐々にインターネットのアクセスができるようになってきている。

 大統領候補が、革命の崩壊を望んでいる米国や様々なヨーロッパの国々に非難を繰り返すとしても、企業路線を継続すると専門家たちは述べている。

 ディアスカネルは約30年間共産党の階層構造を登って来た。彼は共産青年同盟に加入し、ニカラグアでの国際活動に参加した。1994年から2003年にかけてディアスカネルは、ビジャ・クララ地域の共産党の指導者だった。彼は共産党評議会の14人の政治局のメンバーに昇進し、副大統領及び大臣となった2009年から2012年は高等教育大臣として活動した。

 「彼は人を不快にしないというニュアンスを持たない人間だが、人が彼を好きになってしまうことも無い。彼は変革の人間ではないが、命令を完璧に実行することによって彼の存在を理解させる人間であることを明確にしている。」と国際関係のキューバ人教授フランシスコ・ペルドモが話した。

 イエスマンとして描かれることもあるが、一緒に働いた外国人だけでなくキューバ人にとっても用心深く、温かみがあるとして高い評価を得ている。

 仲裁開発基金の執行役員ジョン・マックオリフェは、国家機関にいたディアスカネルを見ていたと『ラ・テルセラ』に話している。「ロス・バン・バンの音楽を楽しみ、米国やチリの政治家と話をしていた。彼は一緒に写真を撮りたいという人を受け入れた。彼の形式張らない活動は、彼がキューバ人指導者の引きこもりがちな世代とは違う個人的スタイルを持っていることを示している。」

 ディアスカネルは彼の前に難しい仕事があることを理解している。「社会はもっと要求している。」と彼が副大統領の時に話している。これが意味するところは、現在インターネットにアクセスできるのは人口の5%だがそれを拡大すること、彼が支援すると言って来た施策、すなわちより開放的なメディア環境を作ることである。経済に関して、フロリダ国際大学教授ミッシェル・ブスタマンは、新しい国家首脳が直面する最大の困難は2つの貨幣制度の統一であるとコメントしている。

 「ミゲル・ディアスカネルには、ラウル・カストロが解決できなかった最も複雑な経済的課題のいくつかが残されている。例えば第一に、2重貨幣制度である。キューバの貨幣制度の統一は将来の経済的繁栄にとっては決定的に重要である。」とブスタマンは『ラ・テルセラ』で強く主張している。数年間、政府は二つの通貨、キューバペソ(CUP)と兌換キューバペソ(CUC)を合流させると言ってきた。1994年に当初経済の強化のために、旅行者の限定使用として導入されたCUCは、それ以来経済のあらゆる領域に広がり、平等だと知られている社会に深刻な亀裂を産み出している。

 ディアスカネル大統領は革命的政治の導入という点では大転換しないと研究者たちは言っているが、この島と革命そしてキューバを社会主義の実例として利用して来たラテン・アメリカにとっては歴史的な世代交代である。(N)

原文URL:

https://www.telesurtv.net/english/news/Who-Is-Miguel-Diaz-Canel-Cubas-New-President-20180416-0025.html

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趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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