ブラジル:次期大統領選の本命ルラが投獄へ?
- 2018.04.07 Saturday
- 05:51
サオ・ベルナルド・ド・カンポの冶金産業労働組合で、「ルラに刑務所は要らない!」と書かれたサインボードをルラの支持者。4月4日。|写真:Reuters
労働者党は、ブラジルの最高裁判所がルラの人身保護請求を却下する決定を非難する公式声明を発表した。
世界中の社会活動のリーダーや政治家たちが、ブラジルの最高裁判所が元大統領ルイス・イナシオ・「ルラ」・ダ・シルバの人身保護請求を却下する決定をしたことに不満の声を上げている。それは汚職容疑で拘束されることに影響を及ぼす。
「占拠されない土地などない。我々は諦めない。我々が占拠しない公共の建物など一つもない。」と土地無し農民運動MSTのアレクサンドレ・コンセイカオが話した。
最高裁判所の決定のすぐ後で、ブラジルの首都ブラジリアで話したのだが、「赤い4月」を開始した社会運動を求めて、殺害された黒人指導者マーチン・ルーサー・キングやマリエレ・フランコの言葉を彼は呼び起こした。「ワルツは終わった。殴り合いだ、戦争だ。闘いだ。我々は勝利する。」
労働者党PTと社会主義自由党PSOLは、裁判所の裁定に失望する公式声明を発表した。
PTは、その採決は「ブラジルの民主主義の悲劇的な1日」を刻んだと述べた。その政党によれば、裁判所はルラを防衛する権利を却下した。彼らはその決定に影響を与えたメディア企業『オ・グロボ』を非難した。
PSOLの代表フリアノ・メデイロスは、裁判所の裁定は民主主義を軽視するものだと述べた。「それは独裁主義と暴力の拡大に対する民主主義戦線を形成する必要があることを示している。独裁主義の頂点は我が仲間マリエレ・フランコを犠牲者とした政治犯罪だった。」と彼は話した。
サンパウロ州の労働者党の代表ルイス・マラナオは、「ルラ大統領は決して特別な権限を要求しなかった。彼が要求したことは、諸権利が憲法によって保証されることだった。」と述べた。
ルラと支持者が裁判所の協議を見守るためにサンパウロにあるABC鉄鋼労働者組合本部に集まっていた時、ルラはSTJの裁定に対する正式な回答をすることを断られた。ディルマ・ルセフが大統領だった2011年に最高裁判所に任命されたロサ・ウェーバー判事が彼の人身保護請求を却下することに投票した時には、元国家首脳は怒りを爆発させていたと支持者たちが話していた。
『ブラジル24/7』によれば、ウェーバーがルラを支持する投票をすることには全く期待していないと言って、ルラは労働者党が示した素晴らしい信頼に皮肉を言っていた。
現在在籍している最高裁判事11人の内、7人はルラかルセフが指名している。フェルナンド・ブリットは、『ディアリオ・ド・セントロ・ド・ムンド』で「ブラジル人民の裏切り者、最高裁へ導いてくれた者への裏切り者、自分自身に対する裏切り者」と彼らを呼んでいる。
元大統領の支持者たちは、水曜日遅くその裁定に対抗すべくブラジリアへ行った。抗議する人々が全国からブラジリアに集まり、10月の大統領選挙のすべての事前世論調査での本命候補者を支持することを宣言するデモを行った。(N)
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