チャベスの没後5周年(2)

  • 2018.03.12 Monday
  • 05:37

「人民は歴史というエンジンの燃料である。」


カラカスで開かれた我々は皆ベネズエラ会議の代表者たちの心の中のウーゴ・チャベス

(Hugo Chávez in the Minds of Delegates at the Somos Todos Venezuela Meeting in Caracas)

2018年3月9日 teleSUR(By: Nino Pagliccia)発

Hugo Chavez commemoration ceremony takes place at the Miraflores Presidential Palace ahead of the ALBA leaders summit in Caracas, Venezuela.

カラカスでのALBAリーダー・サミットに先立って行われたミラフローレス大統領官邸でのウーゴ・チャベス追悼式典。|写真:teleSUR

 

外国のイデオロギーによって押し付けらえた偽情報や嘘の集中砲火と、チャベス主義以前の企業メディアによる構造的な偽情報を混同してはならない。

 

 3月5日はウーゴ・チャベスの死去5周年を刻んだ。それは、2018年3月5日から7日にカラカスで「我々は皆ベネズエラ」というテーマの国際連帯会議の開催中だった。

 カラカスにあるクアルテル・デ・ラ・モンターニャで、95カ国からの350人に近い代表が司令官ウーゴ・チャベスの墓に敬意を捧げた時には、集団的な感情のほとばしりが感じられた。

 チャベスはベネズエラ、ラテン・アメリカと社会正義のために闘っているその他の国々の歴史に否定しようがない足跡を残した。彼が遺したものは、揺るぎない決意へと蒸留され、ベネズエラのすべての社会的状態を向上させることに邁進し、2大政党の統治から無視されてきた数十年の後に、ベネズエラ人の尊厳を取り戻すことが出来るものである。

 作家で1994年から2009年までベネズエラ駐在キューバ大使であったヘルマン・サンチェス・オテロは、「ウーゴ・チャベスと人民の再生」というタイトルの彼の著作の中でその決意の超越性を捉えている。

 ウーゴ・チャベスは、話し言葉のスタイルと信頼を呼び覚ます大衆の言葉で、大衆に直接アピールする偉大な演説者だった。政治家の中では珍しい特徴を持っていた。しかし、チャベスは典型的な政治家ではなかった。彼は空虚な言葉を避け、演説は指導者として最も説得力のあるアピールだった。彼は多数の聴衆やTVでの演説の能力を持っており、すべての人に彼ら個人に語りかけられていると感じさせた。

 彼の演説は、政治、思想的な綱領の説明、それに彼が「21世紀の社会主義」と呼んだものに向けて新しい社会を動かす方法に関する組織的な指令が一体となったものだった。新しい社会とは、彼の考えでは独立というシモン・ボリバルの構想を取り戻すことだった。

 歴史の役割と人民の主体的な役割についての鋭い感覚と認識は、彼の思想を規定し、死ぬまで彼の行動を規定していた、最もシンプルで今でも最も深い言葉の一つだと思うことを彼に言わせたのである。すなわち、「人民は歴史というエンジンの燃料である。」

 この言葉に相応しい署名者は、エンジンを点火させるためには、まず「燃料」が高精度に精製される必要があることを示唆している。「一点固定主義(puntofijismo)」が当然の事として捨ててきた大多数の権利を奪われたベネズエラ人に権利を与えることによって彼はそれを実現した。チャベスは、人民と今チャベス主義と呼ばれているものによって書かれた新しい章を加えることによってベネズエラの歴史を豊かなものとした。

 

 ラテン・アメリカでは、人民、あるいはマルクス主義が労働者階級と呼ぶ人々は通常は忘れ去られた階級である。彼らは歴史の年代記に記録されることのない企業に使用された燃料に過ぎない。しかし、チャベスはマルクス主義者ではなかった。彼の思想は強い歴史的基盤を持つ多岐にわたる理論の、状況に応じたブレンドだった。彼は新自由主義を根本としていた彼の時代の政治的傾向には迎合しなかった。

 彼はどうやってできたのか?チャベスは世界の左翼思想が中道右派の政治的な立場へ移行しつつあるかの見えた1990年代に権力に就いた。それは相対的に彼を一層急進的に見せた。彼の時代のボリバルのようにチャベスは、決まったやり方を壊し、新しい潮流を作り上げる必要のある時に現れた。

 彼は既存のパターン、すなわち人口の80%以上が貧困状態で暮らしているベネズエラの貧困のサイクルを壊した。今ニコラス・マドゥ―ロ大統領が追求している目標を彼は飛躍的に前進させた。しかし、ベネズエラの右翼はチャベス主義の信用を落とすことに躍起となって、まずい政策によって人為的に作られたその他の「危機」と一緒にして、「人道的危機」という自説を繰り返している。

 現在の制裁や懲罰的な金融措置のような外国によって押し付けられた商品不足と、チャベス主義以前の企業によって企業のために推進された組織的に形成された構造的貧困と混同してはならない。

 現在の外国の侵略や軍事介入の脅威による不安と、チャベス主義以前の仕事や生活できる賃金が保証されない構造的な不安と混同してはならない。

 現在のミスリードし混乱させるために外国イデオロギーによって押し付けられた偽情報や嘘の集中砲火と、チャベス主義以前の企業メディアによる構造的な偽情報と混同してはならない。

 チャベス以前には、社会的問題は「燃料」が無くて行き詰った絶対的な資本主義モデルの結果としての風土病だった。今やベネズエラの人民は参加者で、主人公であり、反動勢力は歴史というエンジンを破壊するために活動している。

 「一点固定主義」の「死に掛けた」憲法を置き換えた1999年のチャベスの憲法は、彼らに革命過程への参加者としての役割だけでなく、主人公という役割を与えたことによって、人民と社会の関係性がすべてである。それは最大のチャベスの遺産である。

 3日間の連帯会議の間、ウーゴ・チャベスの存在は、彼が何度も取り上げられるたびに、また代表によるチャント「チャベスは生きている」によっても感じられた。(N)

原文URL:

https://www.telesurtv.net/english/opinion/Hugo-Chavez-in-the-Minds-of-Delegates-at-the-Somos-Todos-Venezuela-Meeting-in-Caracas-20180309-0011.html

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趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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