キューバ:もうすぐ新しい指導部が選ばれる

  • 2018.03.06 Tuesday
  • 06:30

我が国では民主主義が選挙だけに矮小化されているが、その割には、選挙の方法そのものに関心を持っていない。余り透明とは言えないはずだ。


どのようにしてキューバの指導者は選ばれるのか?

(How Are Cuba's Leaders Chosen?)

2018年3月3日 teleSUR発

Cuba

キューバ共和国の労働英雄の名誉を持つキューバ革命の指導者に勲章を与える記念式展で演説するキューバの大統領ラウル・カストロ。2018年2月24日、ハバナにて。|写真:Reuters

 

世界中の多くのメディアが、そのプロセスを説明する材料を歩飛んで出さずに、読者をミスリードし、キューバ民主主義の輝きを奪う役目を買って出ている。

 全国の政治指導者を決める3月11日のキューバの選挙が近づくにつれて、カリブ海のこの島の選挙が正確にどのように機能するのかについての誤解は沢山ある。

 メディアの注意が主にキューバの指導者としてのラウル・カストロの終わりに焦点を当てているけれども、キューバの国民が3月11日に直接決定することは、実際には人民権力国民議会の議員である。それは主要な立法の議会の機関であり、地方議会である。

 キューバの憲法は、この国の唯一の政治権力は、国民議会を通じた全国レベルで代表される人民の権力であることを保証している。国民議会の代議員は、他の多くの国のように職業政治家ではない。むしろ、彼らは通常それぞれの職場で働き続けながら、それに無報酬で議員を行っているのである。この議会は、世界の議会の中で最も男女の議員比率が平等な国の一つとして、よく知られている。現在の女性議員の比率は48%である。

 議員はいつの時点でもリコールされ得る。

 国民議会は、最終的に業務内容すべてを国民議会に報告する義務を負う大統領を含む、国家評議会の31人のメンバーを指名する責任がある。こ方法なので、大統領は3月11日に直接選ばれることはない。

 ほとんどの主要マスコミが描こうとしているほど、キューバの大統領は決定的な権力を持っていない。すべての決定が国家評議会で討議され、承認されなければならないので、彼ら単独で決定することを禁止されている。その後、国家評議会はすべての事案を国民議会に説明し、次に地方議会に説明する義務がある。

 

【参加型の選挙プロセス】

 キューバの総選挙は2段階で行われる。

 最初に、自治体の議会が選出される。候補者はそれぞれの地域での指名集会で選出される。指名集会には通常70から90%の有権者が参加する。地方議会は昨年11月に公式に選ばれている。

 その後自治体議会は、地方議会レベルの代表として選ばれる、各自治体からの候補者を指名する。

 次のプロセスは、国民議会の605名の候補者リストとなる。

 すべての地域が国家レベルの代表を受けられることを保証するために、国民議会の候補者の約50%は、最近選出された自治体議会によって指名されている。

 国民議会のその他の予備候補者の50%は、全国の大衆組織と労働組合が開いた全体会議により提案された提言リストから選ばれている。予備候補となり得る人は、通常数千人という数になる。

 605名の最終候補者は、キューバ労働者連合、革命防衛委員会、キューバ女性連合、大学生連合、高校生連合と全国小農民協議会などの社会組織から構成されている全国候補者委員会でまとめられる。

 その後、605名の最終候補者は全国の人民の投票に掛けられる。選挙では議会に承認されるためには過半数の承認が必要となる。50%の獲得に失敗すれば、別の候補者が提案されなければならない。この選挙は3月11日に行われる。

 キューバでの投票権は、16歳以上で、法的な保護観察下になく、精神的に投票不適と認定されている人以外のキューバに永住するすべての市民に与えられている。

 投票は自由で平等で秘密であり、それぞれの投票者は憲法で保証された1票を与えられている。投票は自発的であり、参加しなかったことを理由として法的な制裁を受けることはない。投票者は証明書を提示しなければならないが、病気や投票所へ行けない場合は、援助者がその場所で投票することを認められることもある。国民議会が確定後、数週間以内に、国家評議会のメンバーが代議員によって投票される。国家評議会のメンバーは、大統領、第一副大統領、幾人かの副大統領、書記とその他のメンバーからなる。

 

【政党、お金、ロビー活動や選挙運動はない?】

 選挙に至る数週間にキューバを訪れた人は、最初に奇妙な感じのする何かに気付く。キャンペーン広告、決起集会、利害関係者が練り歩いたり、ほとんどの国でお馴染みの「選挙シーズン」の兆候が何もないのだ。

 それは、キューバでは候補者が自分自身を売りこむためにお金を使うことが禁止されているためである。候補者は、ビジネスや金銭の利害ではなく、コミュニティの中での経験や指導性に基づいて選ばれている。彼らは自分自身と経歴を示すことだけ許されている。メンバーのなったとしても、共産党を含めていかなる政党をも代表することはできない。

 身近な政党依存モデルとは反対に、キューバの選挙は候補者の実績に基礎をおいている。共産党は、指導しこの国の急進力のある政党としての役目を果たしているが、いかなる候補者を推薦したり、指名したりすることは許されていない。

 

【民主的なプロセス】

世界のメディアの多くは、このプロセスの材料をほとんど提供せずに、故意に読者をミスリードし、「一党支配」、「政治世襲」と言った言葉を使って、キューバの民主主義の見えなくする役目を引き受けている。

 キューバ社会主義制度の政治的代表機能の戯画化は、近代世界で最も直接的で、参加型のプロセスの一つを世界から隠すことに役立っている。そして、多くの人がキューバの島が人民検量を推し進めていることを理解するのを妨害している。(N)

原文URL:

https://www.telesurtv.net/english/news/How-Are-Cubas-Leaders-Chosen-20180303-0011.html

 

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趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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