コロンビア:和平協定後も元FARCへの殺害が続く
- 2018.01.19 Friday
- 05:49
FARCのリーダー、ロドリゴ・ロンドニョ、別名「ティモチェンコ」が、コロンビア政府に民兵組織の一掃を要請した。|写真:EFE
右翼民兵組織がコロンビア全国で作戦を継続し、一般市民だけでなく、社会的政治的運動に対するテロを行っている。
民兵組織が、現在では合法的な政党に転換したコロンビアの元ゲリラ組織FARCのメンバーに殺害の脅威を与えていると、この国の南西地域のFARCリーダーが報告した。
FARCの全国政治評議会の代表が、火曜日、カウカ県の首都カリで出回っているコロンビア・ガイタニスタ自己防衛民兵組織(ACG)が署名したパンフレットの内容をソーシャルメディアに書き込んだ。
「お前たちの犯罪活動ができるようになっている見せかけとして、お前たちが使っているこれらの本部すべてを爆破してやる。」とパンフレットに書かれている。「もっと沢山殺してやる…こんな平和物語を信じる奴なんかいない。…お前たち一人ひとり殺してやる。」
同じ日、FARCリーダーのロドリゴ・ロンドニョは、これらの組織を撲滅できるようなあらゆる機関的な措置を取るように、コロンビア政府に要請した。
コロンビアの和平プロセスが社会の広範な人々から歓迎されている一方で、コロンビア革命軍の解体によって元反乱軍がいなくなった農村地帯に民兵組織が群がった。
メンバーが民兵組織の工作員による暴力にさらされながらも、6月にはFARCは国連職員に武器を手渡し、国家との53年に亘る戦争を事実上終結させた。
一方、政府が和平協定において決められた治安プロトコルについて責任を持って実施していないために、極右が仕掛けている「汚れた戦争」が復活している。
解体のプロセスが始まってから、多くの元反乱軍兵士が民兵組織によって暗殺されており、1980年代と1990年代にあった愛国同盟党の暴力が繰り返されるのではないかという懸念が高まっている。
ファン・マニュエル・サントス政府は、国連の度重なる警告にもかかわらず、この国に民兵組織が存在をしていることを認めていない。(N)
原文URL: