ベネズエラ:汚職に対する闘い

  • 2017.11.07 Tuesday
  • 06:15

我が国では、政治的トップやマスコミも含めて、あらゆるものが賄賂・汚職にまみれて、もはや正常な感覚が失われたみたいだ。


汚職に対するベネズエラの闘いと合州国の闘いの違い

(Differences Between Venezuela Fighting Corruption and the US)

2017年11月4日 teleSUR(By: Mision Verdad)発

Venezuelan flags are seen during a rally in Caracas, Venezuela.

ベネズエラ、カラカスでの結集で見られたベネズエラの国旗。|写真:Reuters

 

ベネズエラにとって、汚職との闘いは、国の強化を保証する上で重要な闘いである。

 近代国家と資本主義は、両方共に、本質的に、腐敗している。それらがラテン・アメリカで共存して以来、汚職もまた存在して来た。

 フランシスコ・サンタンデールが、シモン・ボリバルの部隊に資金を与えないように、コロンビアの資金を横領した時から、賄賂は個人的に裕福になることと、政治的に利用するという二重の目的を持つようになった。

 20世紀に目につくものは、世界中で、特に、合州国が「裏庭」と考えている地域では、合州国の派遣的利益に抵抗する政府を打倒するために、虚偽の、恣意的に選ばれた「汚職に対する闘い」の利用である。それは、合州国によって管理されたものである。

 それは、腐敗に対する闘いの、偏向した、差別的で、恣意的な利用を目的としている。例えば、ブラジルにおける『ラバ・ハト作戦』は、ディルマ・ルセフが、いかなる汚職行為も、彼女が告発されるような管理上の怠慢の関与していたことを全く証明することなく、彼女を大統領職から追い出すことによって、その目的の一つを達成した。BBCのような主要な放送局でさえ、十分、認めている。

 今、ブラジルの次の大統領選挙の本命、ルラ・ダ・シルバを逮捕するというプロセスが進行中である。一方で、十分に実証済であるミシェル・テメルの汚職の告発は、脇に置かれ、テメルは、変則的な大統領を続け、これまでの労働者党政権が獲得したあらゆる政治的な前進を覆している。

 ブラジルの建設技術会社オデブレヒトに絡む裁判で、合州国司法省によってなされた暴露のおかげで、同じことが起きている。この裁判は、主に、進歩的政府、あるいは、政府の要職を去った後も、合州国の利害に都合の悪い力を残している人物を攻撃するために利用されている。それは、ペルー、パナマとグアテマラでも起きている。

 

 この裁判は、アルゼンチンのネスター・キルチネルとクリスチナ・フェルナンデス政府の信頼を傷つけるためにも利用されてきた。今度は、エクアドル大統領レニン・モレノにも役に立っており、民営化政策を開始するために、「市民革命」を続けてきた選挙母体を裏切り、副大統領ホルヘ・グラスを投獄する道を整えた。グラスは、レニン・モレノの副大統領だったが、エクアドルの国有企業を民営化する計画を公然と批判し、レニン・モレノが、ラファエル・コレアの達成物を全面的に裏切っていることを人民に警告した最初の人物である。

 それに反して、アルゼンチンとチリの大統領、それにサウジアラビアの指導者といった合州国の仲間が関与したパナマ・ペーパーをめぐって、ベールが脱ぎ捨てられた。アルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領の被告側弁護士でさえも、マクリの関与を否定せず、海外の会社の合法性を守ることに自身の役割を限定していた。

 汚職に対する闘いは、ベネズエラにおいては、まったく違ったものである。そこでは、ベネズエラの石油会社の元社長である、「ココ」・ソーサとかオランド・チャシンのような場合は、法の上には誰もいないことを示した。

 ボリバル政府の腐敗に対する攻撃は、国家自身によって遂行され、まったく違った焦点を持っている。まず第一に、ニコラス・マドウーロ大統領自身が率いてきたからである。繰り返される原因について、彼は、元検事総長オルテガ・ディアスに、この国の安定性に影響を与えている汚職犯罪を起訴することを要求した。

 それとは反対に、オルテガ・ディアスと彼女の夫ゲルマン・フェレールは、個人的な汚職の罪を強要する犯罪ピラミッドの頂点に、身を置くことを良しとし、多分、「盗賊から盗む盗賊」はは無実となるという格言を信じて疑わなかったのだろう。彼らは、発見されると、ベネズエラを逃げ出し、自分の国を攻撃する国際的なキャンペーンに加わった。

 オルテガ・ディアスとは反対に、現在の司法長官タレク・ウイリアム・サーブは、ベネズエラの国家機関を代表して、今、すでに、PDVSAの探査と生産担当の副社長でもあった、オラルド・チャシンの逮捕につながった汚職に対する闘いの先頭に立っている。

 チャシンは、「取引の自由を妨害し、請け負い業者と談合した犯罪的陰謀」と、「犯罪的な着服と石油産業に故意に損害」を与えた容疑で告発された。

 この事件では、二つの事が確認できる。一つ目は、汚職に対する闘いは、政府の最高位にいる信頼された管理者ですら除外されないこと。二つ目は、暴露された汚職は、ベネズエラ経済を妨害し、ベネズエラの主要な事業会社の基盤を破壊するために、多国籍企業によって作られ、利用されてきたツールであったということである。

 ロイターのような企業メディアの反応は、非常に疑わしいものである。というのは、その報告は、最高裁と検事総長の間のある種の対立として、それを偽ってでっち上げることによって、汚職に対するこの重要な打撃を薄めようとしているからである。この対立には、根拠はない。企業情報メディアが、ますます、世論をコントロールしているその時に、西側エリートの政治目標に有利なように世論を操作する多次元戦争の真只中で、主要な国際機関とNGOは、明確な事実よりも「認知研究」に基づく汚職データ、例えば、公式な告発と起訴の数や逮捕者数と各国ランキングを発表した。そのデータは、確かにより科学的ではあるが、合州国とその地域的同盟国が良く見えるようにはならない現実をも示している。

 大げさに宣伝される合州国の「汚職戦争」モデルは、独占的多国籍企業の手にあらゆるものを残すために、国家の役割を縮小すべきと主張することによって、ラテン・アメリカ諸国の天然資源の窃盗と没収を合法化する道をならすことを狙いとして、民族国家を攻撃している事と大差ない。

 他方で、ベネズエラにとって、汚職との闘いは、国家の強化を保証し、国にとって必須の企業(PDAVSAのような)と、そしてまた、もはや過去のように豊富ではない外国通貨という経済状況の中で、外国通貨管理制度を再編し、維持するために、決定的に重要な闘いである。これらの行動は、単なる経済的熟慮を越えて進んでいく。それらは、国家の安全保障と防衛の問題である。(N)

原文URL:

https://www.telesurtv.net/english/opinion/Differences-Between-Venezuela-Fighting-Corruption-and-the-US-20171104-0009.html

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趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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