アルゼンチン:医師がストライキを開始
- 2017.07.16 Sunday
- 05:36
ブエノスアイレスで抗議する医療労働者のグループ。|写真:Cicop Argentina
労働組合組織は、アルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領が押し付けている新自由主義政策に反対して、8月22日にデモ行進を行う予定である。
アルゼンチンの医療部門の労働者は、木曜日、ブエノスアイレスで、マウリシオ・マクリ大統領の下での、資金の不足と劣悪な労働条件に対して抗議するストライキを開始した。
「我々は州政府と新しい保険大臣に強い不満があり、医療専門家と住民に影響を与えている問題をテーブルに乗せることが出来るように早急のヒアリングを要求する。」と、ブエノスアイレス州の医療専門家労働組合連合のパブロ・マシエルが話した。
医師、看護師と病院スタッフは、州政府とマクリの協力者であるマリア・エグイナ・ビダルに、ブエノスアイレスの病院での予算問題への対処を要求するために、この市の有名なオベリスクに移動式テントを設置した。
「これは、資金不足で、しかも、我々を辞めさせる原因となっている悲惨な賃金で表された制度である。なぜなら、このようなレベルの給料では、この州はスタッフを雇うことはできないし、欠員を埋める事もできない。」と組合のメンバーであるパブロ・トレスが話した。
数百人の人々がデモに参加し、市民に無償のサービスを提供するために移動式テントを設置した。
労働組合はまた、ビダルが、組合の要求を全く満足させない給与改定を提案している事も挙げた。
一方、労働組合同盟は、医療労働組合の支持を得て8月22日に、マクリに反対する全国ストライキを行う予定であると発表した。8月13日に行われる議会選挙の9日後に、デモ行進を開始することを予定している。
元アルゼンチン大統領クリスチナ・フェルナンデス・デ・キルチネルは、マクリが支援する保守派の候補者に対して、上院選挙に向けた世論調査でリードしている。
フェルナンデスは、マクリ政権の新自由主義に反対する幅広い政党の同盟の形成を睨んだ「市民統一」と呼ばれる新しい政治同盟の結成を発表している。(N)
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