ブラジル:ルラに不当な「9年半の禁錮」判決

  • 2017.07.14 Friday
  • 06:07

この不当な判決が出されたと同じ頃、ブラジルの労働者が70年間享受して来た労働者の権利を奪う、テメルの労働「改革」法を上院が承認した。


ブラジルのルラは無実、判決は民主主義の破壊:ルセフ

(Brazil's Lula Innocent, Conviction Attacks Democracy: Rousseff)

2017年6月13日 teleSUR発

Former presidents Luiz Inacio Lula da Silva and Dilma Rousseff.

元大統領ルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバとディルマ・ルセフ。

 

「この国が、例外の国へ向かって進むことを受け入れることはできない。」と、元大統領が述べた。

 汚職容疑で労働者党の指導者ルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバに9年以上の禁錮という判決を受けて、元大統領ディルマ・ルセフが、この判決を非難する支持者の大衆へと加わり、人気のある指導者の無罪を断言した。

 「ルラは無実であり、この判決は、民主主義を深く傷つけた。」とルセフが話した。彼女は、直近の民主的な選挙で大統領に選ばれ、右翼の潮流と選挙で選ばれていないミシェル・テメル大統領が仕組んだ、議会クーデターと多くの人が呼んでいるものによって大統領を罷免された。

 彼女は、判決を「ごまかし」で「言語道断の不正であり、ブラジルの恥となる法的な不条理」と呼んだ。

 「証拠もなしに、ルラ、この国の歴史上最も人気のある大統領で、21世紀で最も重要な国際的な指導的政治家の一人が、数年間に亘ってひどい迫害を受けていた。」

 ルラの判決の発表は、テメルが汚職の山積みされた証拠に直面し、彼の辞任と起訴を求める大規模な抗議が煽られている時に出された。テメルの支持率は1桁で低迷している。ルラはまた、2018年の主要な候補者として名乗りを上げていて、予備調査ではすべての候補者の内、最高の支持を受けていた。

 ルセフが、この国が、民主的な支配から「例外の国」へ滑り落ちてしまうと警告しているのは、こういった意味である。

 

 「この国が、例外の国へ向かって歩を進めるのは受け入れられない。このクーデターの同調者が、ブラジル国民の英雄を破壊しようとしている。彼らはそうはさせない。」と彼女は話した。

 ルセフはまた、テメル政権の中心的な政策として推進してきた労働「改革」が、ブラジルの労働者階級にとって大きな損失となるにもかかわらず、今週初め、上院で可決されたことを非難した。

 「昨日、憤りを持って、我々は、CLT(統一労働法)の停止を上院が承認するのを目撃した。これは、ブラジルの労働者にとって歴史的な損失である。」と彼女は述べた。

 ルラは、水曜日、ペトロブラスの汚職ネットワークに関与したという申し立てにより、9年6か月の禁錮判決を受けた。

 この判決は、来る2018年の選挙に立候補することを阻害することが出来る。4月の『データフォルハ』の世論調査は、モロ判事が、予定されている選挙の第2ラウンドとルラを結びつけるかもしれないと示していた。(N)

原文URL

http://www.telesurtv.net/english/news/Brazils-Lula-Innocent-Conviction-Attacks-Democracy-Rousseff-20170713-0002.html

スポンサーサイト

  • 2024.03.19 Tuesday
  • 06:07
  • 0
    • -
    • -
    • -
    コメント
    コメントする








        

    PR

    calendar

    S M T W T F S
         12
    3456789
    10111213141516
    17181920212223
    24252627282930
    31      
    << March 2024 >>

    趣旨

    今、ラテンアメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

    おことわり

    このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM