ブラジル:ルラに不当な「9年半の禁錮」判決
- 2017.07.14 Friday
- 06:07
元大統領ルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバとディルマ・ルセフ。
「この国が、例外の国へ向かって進むことを受け入れることはできない。」と、元大統領が述べた。
汚職容疑で労働者党の指導者ルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバに9年以上の禁錮という判決を受けて、元大統領ディルマ・ルセフが、この判決を非難する支持者の大衆へと加わり、人気のある指導者の無罪を断言した。
「ルラは無実であり、この判決は、民主主義を深く傷つけた。」とルセフが話した。彼女は、直近の民主的な選挙で大統領に選ばれ、右翼の潮流と選挙で選ばれていないミシェル・テメル大統領が仕組んだ、議会クーデターと多くの人が呼んでいるものによって大統領を罷免された。
彼女は、判決を「ごまかし」で「言語道断の不正であり、ブラジルの恥となる法的な不条理」と呼んだ。
「証拠もなしに、ルラ、この国の歴史上最も人気のある大統領で、21世紀で最も重要な国際的な指導的政治家の一人が、数年間に亘ってひどい迫害を受けていた。」
ルラの判決の発表は、テメルが汚職の山積みされた証拠に直面し、彼の辞任と起訴を求める大規模な抗議が煽られている時に出された。テメルの支持率は1桁で低迷している。ルラはまた、2018年の主要な候補者として名乗りを上げていて、予備調査ではすべての候補者の内、最高の支持を受けていた。
ルセフが、この国が、民主的な支配から「例外の国」へ滑り落ちてしまうと警告しているのは、こういった意味である。
「この国が、例外の国へ向かって歩を進めるのは受け入れられない。このクーデターの同調者が、ブラジル国民の英雄を破壊しようとしている。彼らはそうはさせない。」と彼女は話した。
ルセフはまた、テメル政権の中心的な政策として推進してきた労働「改革」が、ブラジルの労働者階級にとって大きな損失となるにもかかわらず、今週初め、上院で可決されたことを非難した。
「昨日、憤りを持って、我々は、CLT(統一労働法)の停止を上院が承認するのを目撃した。これは、ブラジルの労働者にとって歴史的な損失である。」と彼女は述べた。
ルラは、水曜日、ペトロブラスの汚職ネットワークに関与したという申し立てにより、9年6か月の禁錮判決を受けた。
この判決は、来る2018年の選挙に立候補することを阻害することが出来る。4月の『データフォルハ』の世論調査は、モロ判事が、予定されている選挙の第2ラウンドとルラを結びつけるかもしれないと示していた。(N)
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