ブラジル:今年2回目のゼネラルストライキ
- 2017.07.02 Sunday
- 04:57
サンパウロのコンゴナス空港のエントランスを選挙する『ブラジル家無き労働者運動(MTST)』のメンバーたち。2017年6月30日。|写真:Reuters
行動日は、『中央統一労働組合(Central Worker's Union)』、『大衆のブラジル(Popular Brasil)』、『恐れを知らない人民(Fearless People)』とその他の様々な社会運動が組織した。
たくさんの人々が、ミシェル・テメル大統領が行おうとしている労働と社会改革法に反対する今年2回目のゼネラルストライキで、ブラジルの大都市を結ぶ主要な幹線道路を封鎖した。
全国で多数のデモが報告され、公共交通機関は停止に追い込まれた。
ブラジルの首都ブラジリアでは、バス会社が、バスを走らせないことを決め、沢山の利用者が立ち往生している。
一方、ベロホリゾンテでは、高い罰金で脅したにもかかわらず、地下鉄労働者がストライキを行った。
抗議参加者たちはまた、リオデジャネイロに通ずる主要高速道路の一つを封鎖した。
しかし、この都市の公共交通機関は、朝のラッシュの時間帯は、通常通り、運行していた。
サンパウロでは、バスと地下鉄の会社はストライキに入っていないが、労働者と住民はデモに参加するように働きかけられている。
活動家はまた、サンパウロの国際空港へ通じる主要道路を封鎖し、この都市の国内ターミナルを通り抜けて、「テメルは、出て行け」と一緒に歌いながらデモ行進した。
また、デモは、憲兵隊によれば、サルバドル、クリチバ、ポルトアレグロ、ナタルとゴイアニアでも行われた。
ゼネラルストライキは、『中央統一労働組合(the Central Worker's Union)』,『大衆のブラジル(Popular Brasil)』、『恐れを知らない人民(Fearless People)』とその他の様々な社会運動と労働組合の主催で行われた。
しかし、参加者は、今のところ、2か月前の全国ストライキよりも少ないと言われている。
このストライキはまた、会社の役員によれば、石油精製所への影響は限定的なものであり、国営の石油会社ペトロブラス・ブラシリエロSAにおける調査と生産、精製と物流活動への影響は出ていない。
今日の行動の集中点は、テメルの不人気な改革にあるが、最新の世論調査によれば、ブラジル国民の圧倒的な多数、93%の人が、彼が大統領であることを拒否している。
この改革案は、ゲテュリオ・バルガス大統領の時代から、4分の3世紀に亘って、ブラジルの労働者が享受してきた多くの権利と保護を無くそうとしている。
この改革は、使用者に、労働時間を延長させても賃金を減らすことを許し、使用者の乱用に対しての補償は減らすことを提案している。
この法案は、すでに下院で承認されており、すぐにも、上院を通過することが確実視されている。
組合はまた、年金の受給の前に、後数年、ブラジル国民を働かせようとするテメルの年金の全面見直し提案も批判している。(N)
原文URL: