トランプのパリ協定離脱は、環境破壊宣言か

  • 2017.06.07 Wednesday
  • 11:06

「明日では遅すぎる。」 気候変動だけが環境問題ではなく、放射能、有害化学物質の拡散、大量消費、大量廃棄の社会では、人類は生き延びられない。もちろん戦争は、環境破壊の最たるものであり、貴重な環境を破壊して辺野古に軍事基地を建設するなどはすぐ止めるべきだ。資本主義を廃棄しなければ、環境破壊は止められない。


フィデル・カストロの環境問題に関する不朽の遺産

(Fidel Castro’s Enduring Environmental Legacy)

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Fidel Castro was one of the first world leaders to talk about the importance of the environment

フィデルは、環境問題の重要性について発言した世界の指導者の一人である。|写真:Reuters

 

「ずっと前に、しなければいけなかったことを、明日するのでは遅すぎる。」とフィデルは語っていた。

 教育と医療に対するフィデルの貢献は、彼が統治した数十年でキューバのために非常に大きな業績として際立っている。彼が、反帝国主義者と反資本主義の屈強な人として登場しながら、環境主義者であったことと、この地域内でキューバがなした業績に対する貢献は、あまり注意を払われていない。

 合衆国による経済封鎖のような幾多の障害にもかかわらず、キューバは、環境保護と持続性を強く追及した数少ない発展途上諸国の一つである。

 気候変動の危険性が科学者の間で十分に証明され、実際に一般の人が知ることになる前に、フィデルは、社会が環境と関わる方法を根本的に変革する必要性を語っていた。

 「ずっと前にやっておかなければならなかったことを、明日やるのでは遅すぎる。」と、フィデルは、1992年の国連のリオ地球サミットで、いつもの喝采を浴びた演説で話していた。「人間の生活をもっと理性的にしよう。公正な国際的な経済秩序を実行しよう。すべての科学を、環境汚染のない、持続的な発展のための必要性に利用しよう。外国の負債ではなく、生態学的な負債を返済しよう。人類ではなく、消えていくものに飢えよう。」

 この有名な演説で、フィデルは、古い植民地権力からも帝国主義的な政治からも生じている消費社会が、環境破壊に根本的な責任があることを強調した。

 国連の『砂漠化と干ばつと闘う会議』での2003年の演説で、彼は、資本主義の破壊のすさまじさを展開した。

 「このような経済秩序や、このような消費社会は、この惑星の限界や再生不能な必須の資源とは、また自然と生命を支配している法則とは相容れない。それらはまた、ほとんどの基本的な倫理的原則とは、文化や人類が生み出してきた道徳的な価値とは対立する。」

 

【森林再生】

 1998年に開始された森林再生プログラムによって、キューバの統計情報局によれば、この島国の陸地の30.6%に森林が作られ、森林の成長を持続させることが出来るようになった。

 国連の食糧農業機関によれば、キューバは、ラテン・アメリカとカリブ諸国で、機能保護が指定された森林の割合が最も高い国である。

 ピナール・デ・リオ地域は、47%が森林で占められ、グアンタナモは46.7%である。フィデルが、1959年にキューバ革命の勝利を宣言した時には、僅か14%しか森林はなかったと考えられている。

 スペインの植民地と外国所有の木材とサトーキビの企業が、多くの森林を破壊するのに重要な役割を果たした。スペインがこの島に上陸する前は、森林が約90%だったと見られている。

 

【太陽光技術】

 年間を通じて太陽光に恵まれた国で、キューバは、太陽光技術への投資拡大を始め、汚染を削減するだけでなく、お金を節約するこの計画を島全土に展開することを計画した。

 キューバ西部にあるピナール・デル・リオ近郊にある、ピナール220AIソーラー公園は、12,080枚のソーラーパネルを使って、1日平均13メガワットを発電し、全国の電力網に送電している。稼働の最初の年に、6ギガワットの電力を生産した。さもなければ、火力発電所で生産するために50万ドル以上のコストがかかったかもしれない。

 ソーラー発電所は、ピナール・デル・リオ内で他に28か所計画され、105.9メガワットの電力を生産する。トロンスコにある別の公園の近くでも、現在建設中であり、2.7メガワットを電力網に供給する予定である。

 

 

【農業革命】

 すでに、合衆国の輸出入禁止による輸入制限の圧力下にあったが、1990年代のソビエト連邦の崩壊は、キューバの経済と農業に対して強烈な一撃となった。その時、キューバは、食料が生産され、分配される方法を根本的に改革する戦略を取った。その後数年間で、キューバは、有機的な、あるいは半有機的な農業に移行することができた。

 フィデルの下で導入されたキューバの農業な重要な点は、アグロエコロジカル(環境保護農業)であり、それによって環境保護の原則が、持続性と化学への依存を減らすことを助ける農業へと適用された。このモデルは、他国への輸出用の工業的農業と比べて、たくさんの種類の穀物の生産に役立つだけでなく、食料主権や食料自足の拡大に役立ち、さらに、キューバの2酸化炭素排出量の削減にも役立っている。

 「科学者は、直接、農民に説明する責任がある。そこでは、農民は、バカではなく、農場での実験と革新のパートナーとして処遇されている。そして、キューバの実験の本当の天才的なところは、専門知識、知識と権力の民主化である。」と、食料主権の専門家であるラユ・パテル教授が、10月にテレスールとのインタビューで話していた。

 フィデルは、地方での生産の拡大だけでなく、産業での仕事を作り出すのを助けるたくさんの方策を実施し、集団的に農場を経営できるように農民に一層の権限を持たせた。キューバの農業革命は、他国、特に発展途上国のための実例として紹介されてきた。

 フィデルの下で、キューバはまた、都市農業の世界的なリーダーとなった。ハバナだけで、87,000エーカーの土地が、食料生産、動物畜産と森林地を含めて、都市農業に特化している。2005年には、ハバナの都市農園は、272トンの野菜を生産した。

 

【環境保護】

 1992年のリオの演説を端緒として、キューバ政府は、その自然環境の保護を目指してきた。それは、厳しい環境管理を通して、世界で最も汚染されていない一部となっている。

 キューバ政府は、104の海洋保護地域を保護する目標を設定し、環境保護基金のキューバ・プログラムのダニエル・ウイッテルによれば、今のところ、海洋生息環境の25%が開発から保護できるようになっている。新しい開発は、厳しい環境保護評価プロセスに耐えなければならない。

 キューバはまた、たくさんの国際的な保護協定に署名しており、フィデルの下で、より良い環境のため国内法を変更してきた。キューバの憲法は、環境保護を含むように改訂されてきた。そして、その要員とたくさんの機関が、フィデルの下で、監視、研究と環境保護のために作られた。

 「キューバは、景観、植物相と動物相の保護のために、持続的な信用を得ることができていると思う。」と、フロリダ国際大学のジェニファー・ゲベラインが、『ナショナル・ジオグラフィック』に語っている。(N)

 

原文URL:

http://www.telesurtv.net/english/news/Fidel-Castros-Enduring-Environmental-Legacy--20161203-0012.html

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趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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