ブラジル:大衆が、テメル大統領を追い詰める

  • 2017.05.30 Tuesday
  • 05:40

テメルはもう持たないようだが、右翼は、直接選挙では勝つ見込みがないので、後任大統領を議会内での間接投票で選ぼうとしている。


ブラジル国民は民主主義のために闘い、右翼エリートは権力を握りしめる

(Brazilians Fight for Democracy, Right-Wing Elites Clench Power)

2017年5月28日 teleSUR発

リオデジャネイロのミシェル・テメル大統領に対する抗議行動に参加した人々。2017年5月28日。|写真:Reuters

 

大多数のブラジル国民が、この国のエリートが避けたがっている道、すなわち、新大統領を選択する直接選挙を支持している。

 日曜日、たくさんのブラジル国民が、非選出のミシェル・テメル大統領の汚職まみれの政府に反対し、新しい大統領を選択する総選挙を要求してリオデジャネイロの街頭を埋めた。しかし、ブラジルの国会議員の多数は、保守が支配し、腐敗だらけの議会内での投票によってテメルの後継者を選びたいと、間接選挙を支持している

 現地時間11:00に、リオのコパカバナ・ビーチにデモ隊が集まり始めた時、「テメルは出ていけ」と「今すぐ、直接選挙」が、最も人気のあるスローガンだった、とブラジルの新聞『オ・グロボ』が伝えた。

 「今、我々の権利のために、リオ」と言う旗の下で、多くのブラジルの人気ミュージシャンのフリー・コンサートの後に行われたデモ行進は、大統領の辞任と2018年の投票以前に大統領を決める選挙の前倒しを強く求めた一連のデモンストレーションの後に続いた。

 抗議行動の最も新しい高揚は、盗聴の暴露によって拍車が掛けられた。盗聴は、テメルが、政府の汚職裁判での証言で、有力な証人を繋ぎ留めておくために賄賂を贈っていたことを、明らかに認めていたことがテープに記録されていた。その証人は、元下院の議長で、元大統領ディルマ・ルセフの追放の影の黒幕であった、エデュアルド・クンハであった。

 このスキャンダルの多くの副産物では、テメルの既に全く人気のない政府は、先週、ブラジリアでの反政府抗議行動に弾圧するために軍隊の配備に動いたことに、彼自身の幾人かの仲間も含めて猛烈な批判を浴びた。その命令は、デモ隊を鎮圧するために警察権力に兵士を派遣するものであったが、広まった激しい怒りの中で、翌日、素早く取り消された。

 

 それと同時に、もし、最終的に、テメルに対する係争中の裁判によって、彼が大統領職から退任するか罷免させられた場合、誰がテメルの残り任期を受け継ぐかという思惑がたくさんあるので、日曜日の『フォルハ・デ・サンパウロ』の報道は、下院と上院に議員の多数は、大統領の後任に、普通選挙ではなく、議会内の間接選挙の道を望んでいる、と暴露した。

 もし、テメルが大統領を罷免された時、ブラジルの憲法は間接選挙を設定している。多くのアナリストは、テメルの支持率は1桁に落ち込み、さらに悪くなるようだと予想している。

 元大統領のルイス・イナシオ・ダ・シルバやルセフのいる労働者党PTを含めた、議会内の反対派は、次期大統領を選ぶ方法を、ブラジル国民の投票による普通直接とするような憲法改訂を強く求めている。しかし、昨年のルセフ罷免によって設置されたテメル政府は、医療、教育やその他の社会プログラムのような分野の公共支出を今後20年間凍結するといった、沢山の厳しい問題の多い、新自由主義的緊縮政策を素早く承認したので、議会内では険しい闘いにならざるを得ない。

 最近の世論調査によれば、ブラジル国民の85%が直接選挙を支持しているが、『フォルハ』は、直接選挙が実施されるような改革に青信号となる議会内での十分な支持はない、と見ている。

 新聞の報道によれば、下院513議員のうちの284議員(55%)と上院81議員のうち55議員(67%)が、直接選挙に反対している。議会での憲法改訂の承認には60%の支持が必要であり、間接選挙の陣営が優勢となっている。

 議会クーデターであると多くの人に非難されている、昨年の弾劾審理によるルセフの罷免は、最近数年間、選挙で勝利することが出来なかったブラジルの右翼政党が、保守が権力を掴むために仕掛けたものであった。今、クーデターの目標の一つであった、汚職捜査から政治家を守ることは完全に失敗し、右翼内部の亀裂は、権力にしがみつく争奪戦の様相を見せている。

 しかし、明らかなことは、テメルのPMDBも右翼PSDBも、民主的に次期大統領を選ぶ国民投票を維持しないことである。この同盟は、ブラジルのこの職を掴んでおくために、大統領をたらい回しにする準備が出来ていることをほのめかしている。世論調査によれば、ブラジルで選挙をすれば、最も人気のある政治家ルラ・ダ・シルバが、再び大統領になりそうであり、保守と経済エリートが好む厳しい新自由主義の短命に終わりそうだ。(N)

原文URL

http://www.telesurtv.net/english/news/Brazilians-Fight-for-Democracy-Right-Wing-Elites-Clench-Power-20170528-0015.html

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趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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