ブラジル:占拠と賄賂でテメルを追い詰める
- 2017.05.22 Monday
- 06:20
ミシェル・テメルに抗議する人々。|写真:Reuters
テメルの辞任を求める声が、絶えず大きくなるのを避けようとしているにもかかわらず、テメルは、孤独でボロボロであることに気づく。
彼の大統領カードが、風の中で激しく吹き飛ばされるように、王様の馬や兵隊総がかりで、事実上のブラジルの大統領ミシェル・テメルを捨てようとしている。
この災難以前に、『ブラジル人民戦線』、その他の労働組合、『恐れを知らない人民』によって組織された多数の社会運動が、5月24日水曜日に、ブラジリア占拠と呼ばれるブラジリアの市民占拠へと大量の動員を呼びかけた。
ブラジリア占拠に参加するその他の組織には、『中央統一労働組合』CUT、『土地無き労働者運動』MSTと『屋根なし労働者運動』MSTSがある。彼らの要求は、すべての労動法規改悪と年金削減案、国内企業と帯上の大きな土地の売却、それと、ブラジルを成熟したバナナ共和国へと作り替える、勝手気ままな、新自由主義的、資本家的な政策の停止である。
ブラジリア占拠の組織者たちは、大きなデモンストレーションが、民主的に再選されたブラジルの大統領ディルマ・ルセフの追放を監督した大統領、テメル免職の決定的な瞬間となるという成功を見込んでいる。
『ブラジル・デ・ファト』によれば、ビラジリア占拠は、テメルが一連の賄賂に関与したという盗聴が暴露される前に計画されていた。
テメルの賄賂の関与に言及して、MSTのメンバーの一人、ホス・ロハは、「これは、容認できない。ブラジリアへの我々の旅は、これらの改革を決定的に止めさせようとする意図に加えて、テメルの免職と即座の民主的な選挙を求める要求が、重要なものとなる。」と話した。
ブラジルの食肉会社JBSの所有者、ホスリ・バチスタは、金曜日、テメルが、2010年以来、彼の会社から賄賂を受け取っていたことを認めた。報告によれば、この年だけで、彼は、約100万US$をJBSから受け取っていた。さらに、ルセフの弾劾審理中に、オンラインの政治マーケティング費用として85,000US$を受け取っていた。
また、この盗聴は、ブラジルの元下院議長だったエデュアルド・クンハに賄賂が支払われていたことをバチスタが打ち明けた時には、テメルが「いいかい、貰っとけよ」と支持したことを暴露している。テメルの大統領職を危険に晒すことなるかもしれない厄介な秘密について、これらの違法な支払を、クンハは口を噤んでいた。
『ポピュラー・コンサルト』のメンバーの一人、リカルド・ゲブリムは、「イベントの現在の巡りあわせに、とてつもなく重大なものが加わり、決定的な役割を果たすことになる。」と繰り返し話した。さらに、即座の民主的な選挙を求める闘いにおいて、「決定的に重要な役割を果たすことになる。」と述べた。
テメルの辞任を求める声が、絶えず大きくなるのを避けようとしているにもかかわらず、テメルは、孤独でボロボロであることに気づく。木曜日、パラナ研究所が、テメルの即刻の免職に賛成するブラジル国民が、87%となっていることを示す調査結果を発表した。同時に88%がテメルの弾劾、辞任、あるいは最高裁による罷免を支持している。(N)
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