ベネズエラ:野党の暴力と破壊行為を支援する合衆国を非難
- 2017.05.13 Saturday
- 06:20
顔に合衆国国旗のバンダナを身に着けたベネズエラ野党の抗議者。|写真:Reuters
「ベネズエラの暴力グループに対する合衆国の財政的、物質的支援が、武装暴動を手助けしてきた。」とカラカスが発言した。
ベネズエラ政府は、木曜日、この南アメリカの暴力的な反対派グループを財政的に下支えしているとして、ワシントンを非難した。『カラカス・アフェアーズ』のインタビューで、合衆国の職員が、「かつてない体系的な攻撃」を進めていると非難した。
「ベネズエラの暴力グループに対する合衆国の財政的、物質的支援は、武装暴動を手助けしている。」とベネズエラの外務省が声明の中で述べた。状況は、法の支配に従って処理される、と付け加えている。
「力による合衆国の体制は、無礼なお節介と国際法違反による介入の明白なプロセスを隠すために、頻繁に繰り返される声明、一方的な治外法権的な制裁、ベネズエラの組織に対するテロリスト向けの経済的融資制限、とりわけ、軍事介入の脅迫を頼りにしている。」と声明は続けている。
ワシントンに対する外務省の非難は、如何にワシントンの作戦が飽きもせず外国介入を進めている実例の一つとして、西半球局副次官補である、合衆国高官フランシスコ・パルミエリが出した最近の声明を強調している。
今週初め、パルミエルは、ニコラス・マドゥ―ロがすべての政党と社会組織に対して憲法制定議会に参加を要請したことを批判した。憲法制定議会は、ベネズエラ政府が、この国の政治的危機を平和的に解決しようとして提案したものである。合衆国の国務省高官は、その計画が、議会を装った「独裁主義の行使」であるとして攻撃した。
「マドゥーロ大統領は、ベネズエラ自身の憲法に違反しており、野党はその声を聴いてはならないし、政府にベネズエラ国民の見解を表明する方法へと組織させてはならない。」と、パルミエルが、ワシントンで開かれているアメリカ諸国会議の委員会で発言した。ベネズエラのバリ―バル憲法347条は、「国を改造」する目的で、憲法制定国民議会を招集することを許している。
パルミエルはまた、「この地域の民主主義と人権を守る行動だった」と述べて、米州機構を擁護した。この地域のベネズエラと他の政府は、OASが、ワシントンの支持を実行し、政治的危機を解決するという名目で、ベネズエラの外国の介入を求めるものと批判した。また同時に、その他の国での深刻な人権侵害を見て見ぬふりをしているのである。
デルシー・ロドリゲスが指揮するベネズエラの外務省は、憲法制定議会は、過去6週間以上に渡って路上で発生している反対派の暴力的抗議に対して、「平和、民主主義とベネズエラの主権を守るための国民全員の直接秘密投票」を行うことによって、国民が態度を明確にすることが出来る民主的なプロセスである、と述べている。
また、外務省は、パルミエルがOASを称賛したことに対して、最近数週間、ベネズエラで見られる「破壊行為と激しい暴力」は、カラカスへの制裁と、ベネズエラとその同盟国によれば、ベネズエラ自身の憲法規則を適用することに反対を企てるためにOASが取ってきた、「敵対的で介入主義者の決定」の必然的な結果である、と主張した。
この声明はまた、政府が、バチカンや南米諸国連合の指導を得て、政治的経済的危機を解決ための行き詰っている対話プロセスを継続することを野党に呼びかけていることを繰り返し主張した。
最後に、政府は、合衆国政府が、「尊敬と平等の外交関係を求めるベネズエラ政府の呼びかけを無視した、ブッシュとオバマ時代の既に失敗に終わった道をたどり」続けることは残念である、と述べた。
また、2017年には、これまで、カラカスは、少なくとも、合衆国からベネズエラに対する105件の敵対的な声明を受け取っている。
「これは、この帝国が、東ヨーロッパと中東にすでに試した方法だが、ベネズエラではすでに明らかになった失敗である。」と声明は述べている。(N)
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介入が必要なのは自分の国じゃないでしょうか?