ベネズエラのOAS脱退を、キューバ、中国、ロシアが支持
- 2017.04.29 Saturday
- 05:10
キューバは、ベネズエラのOAS離脱への支持を明確に表明した最初の国である。|写真:Reuters
主権を行使するベネズエラの権利への支持を表明した最初の国々の中に、キューバ、中国とロシアがある。
キューバは、米州機構から引き上げ手続きを開始するというベネズエラの決定に対して、木曜日に、支持すると声を上げた最初の国である。一方、その他の国際的な同盟もまた、この南アメリカの国を応援して、独立国の権利を支持する強い声明を持って結集した。
「ベネズエラは、その機関の中で、その熱狂した事務総長によって受けた、嫌がらせ、干渉、屈辱に勇敢に立ち向かった後、OASから引き上げるという尊厳のある決定を採択した。我々はそれを確個として支持する。」とキューバ外相が声明の中で述べた。
キューバは、合衆国の圧力の下で、1962年にOASから除名され、後の2009年に再承認されたが、キューバ政府はその組織に戻ることを拒否し、OASを「我がアメリカの主権、独立、尊厳を侵すための、西半球での帝国主義支配の機関」と呼んでいる。
ルイス・アルマグロ、OASの事務総長は、深刻な政治的、経済的危機を主張して、この機関の資格停止となる、ベネズエラに対して民主主義条項の適用を求めていた。そのことについて、ベネズエラ政府は、介入を正当化するために利用していると主張していた。
地域ブロックからの敵対に対抗して、ベネズエラ外相デルシー・ロドリゲスは、木曜日、OASを脱退する手続きを開始するという公式書簡を提出した。彼女は、OASが、ベネズエラへの介入とクーデターを煽ろうとしていると、話している。
この決定の後、中国政府は、ベネズエラは、外国の干渉を受けることなく、自身の問題を処理することができると、発言した。
「我々は真摯に、ベネズエラ社会が内部問題を適正に処理し、国内的安定を維持し、経済と社会的発展を達成し続けることができることを希望し、また信じる。」と中国外務省の報道官ゲン・シュアンが述べた。
一方、ロシアの外務省は、ベネズエラには、同国の暴力的な抗議における最近の死へ結びついた、「外国勢力の破壊的な役割が存在している。」と述べた。
「示威行動を通して政治的結果を達成しようとする試みは、民主的な行為とは合致しない。」とロシアの声明は述べている。
「それは、国内の問題に主権に侵害や介入を避けながら、ベネズエラの憲法と法律に則って、全面的で効果的な対話の組織を通して初めて可能となる。」と声明に書いている。
OASの143項は、いかなる加盟国も、事務総長への書簡という手段によってこの組織から脱退することを選ぶことが出来ると規定している。事務総長がこの通知を受け取ってから2年後に、その国はこの組織から脱退する。(N)
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