メキシコ:1848年に合衆国に奪われた領土の返還訴訟を準備
- 2017.03.12 Sunday
- 05:38
ユカタンと上部カリフォルニアを含むメキシコ地図。|写真:Public domain
合衆国は、1848年に、合衆国の領土となっている50%にあたる領土を、メキシコから強制的に譲渡させたことを認めた。今、一人の弁護士が、その協定を無効にしようとしている。
一人のメキシコ人政治家が、金曜日、メキシコにその50%以上の領土を合衆国に引き渡すことを強制している、協定の破棄を求める要求を提訴した。
その要求は、公式には『アメリカ合衆国とメキシコ共和国間の平和友好、境界と譲渡に関する協定』と呼ばれている協定で譲渡した、カリフォルニア、ニューメキシコ、アリゾナ、ネバダ、ウタとコロラドの一部、ワイオミング、カンサスとオクラホマ州を取り戻そうというものである。
元メキシコ大統領候補で社会民主党の設立者キュアテモク・カルデナスと弁護士グジャーモ・アドマンは、合衆国の軍事占領下で強制された、1848年のグアダルペ・イダルゴ協定を無効とするために許されるいくつかの法的な異議を申し立てた。
法的な論争の一つは、合衆国がメキシコに対してその協定にサインするように圧力をかけたことである、とアドマンは話した。彼の要求には、当時の大統領で「国民の裏切り者」アントニアオ・ロペス・デ・サンタ・アナが署名を強制されたという合衆国兵士の自白を含んでいる。
もし、この要求が失敗したら、その時には、メキシコは、過去168年の譲渡によるこれらの領土の使用の補償を合衆国に求めることになる。
この裁判は、最終的には、国際司法裁判所へ提訴されることになるが、アドマンによれば、メキシコ大統領エンリケ・ペーニャ・ニエトの承認にかかっている。彼は、沢山のメキシコ人の参加を招請して、大統領府へのデモ行進を行い、大統領にその文書を渡す準備をしている。(N)
原文URL: