メキシコ:農民がモンサントのGMOトーモロコシに抵抗
- 2017.02.01 Wednesday
- 05:29
モンサントに抗議するデモ行進で、トーモロコシの穂軸を籠に持つデモ参加者。2016年5月21日。メキシコシティで。|写真:Reuters
モンサントのメキシコでの主な業務は、伝統的な種子の開発と販売であるが、会社は、遺伝子組み換えした作物を推進していくことを決定した。
メキシコで遺伝子組み換え作物の植え付け禁止は、ゆっくりとした法律的な闘いとして何年も続きそうだ、と合衆国に拠点を置く種子と農薬の会社モンサントの社長が発言した。
先週、メキシコの裁判所は、環境への影響を巡る法的な闘いでGMOトーモロコシの準備計画を一時停止させた、2013年の判決を守った。
モンサントの現地法人社長ラウラ・タマヨがインタビューに答えて、会社が、禁止に対して何か進めることが出来るようになるには、「何年も」かかりそうだと答えた。
メキシコは、主食であるトルティージャを作るのに使われてきた白トーモロコシを自給自足しているが、家畜用には合衆国産のGMO黄トーモロコシの輸入にほとんど依存している。
数年前、モンサントは、メキシコで2件のGMOトーモロコシの商業作付けを申請した。2件は、この国の最大のトーモロコシの生産地である、北西にあるシナロア州で170万エーカーを探し求めた。2件の申請は、未だにモンサントにとっては保留状態となっている。
メキシコは、近代トーモロコシの発祥地で、8,000年前から栽培されていて、今日、世界で最大の収穫量を誇っている。
遺伝子組み換えのトーモロコシは、古くからの土着の多くの品種を汚染すると批判されていて、
害虫からGMO食物を守るように開発されたその毒は、昆虫の殺傷の拡大に結び付くと批判されている。(N)
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