メキシコ:ガソリン価格の引き上げに対する抗議がさらに拡大
- 2017.01.09 Monday
- 05:54
メキシコ・シティの繁華街で、メキシコ政府によるガソリン価格に引き上げに反対してデモを行う抗議者たち。|写真:Reuters
メキシコ政府の新自由主義的政策に対する大衆の抗議行動は、8日目の日曜日を迎えた。
メキシコのガソリン価格の値上げに対する抗議行動の新しい波は、日曜日に開始されると予定されていて、全国的な結集は第2週目に突入し、少なくとも25州に拡大した。
日曜日、国内と連邦区にある31州のうち15州で数千人がデモを行った。そのうち最大のものは、20,000人が集まったプエブラ州で、グアナファトで5,000人、タパチュラで1,000人となっている。
1月1日に抗議行動が発生してから、警察と抗議者間の衝突と略奪で、6人が死亡し、1,500人が逮捕され、420の企業に影響を与え、幾つかの道路が封鎖された。
エンリケ・ペーニャ・ニエト大統領のメキシコ政府は、12月の最終週に、ガソリン価格を20%、ディーゼル価格を16%引き上げると発表していた。ペーニャ・ニエトは、この価格の値上げは
、取り得る唯一の選択肢であり、国際価格に対応したコストの変化であって、新自由主義改革の結果ではない、と述べていた。
しかしながら、ペーニャ・ニエトが国際価格をあげたけれども、「グローバル・ペトロール・プライス」の報告によれば、世界の40か国ではガソリン価格を引き上げてはいない。さらに7か国では値下げしている。
同組織によれば、メキシコのガソリンとディーゼルの値上げは、世界で5番目の高さであり、トップはジンバブエの32.7%、エジプトの30.6%、ジョージアとマレーシアが20.6%である。
メキシコでの変更によって、プレミアム・ガソリンの1リッター当たりの平均価格は、ほぼ1ドルに引き上げられた。これは4リッター、約1ガロンが、メキシコの1日の最低賃金約4ドルに匹敵することになる。これは、大統領のエネルギー改革が、ガソリンとディーゼルの価格を引き下げると約束したという事実に反している。(N)
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