メキシコ:ガソリン価格の高騰が市民の抗議に火を点ける
- 2017.01.05 Thursday
- 06:20
メキシコ政府によって強制されたガソリン価格の引き上げに対する抗議でタイヤを燃やして、ペメックスのガスステーションの入口を封鎖する抗議者たち。2017年1月3日、メキシコ、San Miguel Totolcingoにて。|写真:Reuters
このことが、野菜、穀物と果物のスーパーマーケットへの出荷の障害となったので、メキシコ人の激しい怒りに火を点けた。
水曜日、地元の放送局が伝えたところでは、ガソリン価格の急激な値上がりに抗議するために、沢山の人々がガソリンスタンドと全国の道路を封鎖したことから、メキシコ中で食料品と生活必需品が不足となっていると報告された。
貿易と輸送の首脳陣は、貨物輸送に定価がないので、政府がガソリンとディーゼルの価格を引き上げたのと同じ割合で料金を引き上げる事は不可能である、と警告した。
両部門は、新料金について交渉したが、これがパワー・ステーションやスーパーマーケットへ野菜、穀物、肉と果実の出荷を邪魔していると、ラ・ヨルナダが報告した。
メキシコの当局は、燃料価格の急激な値上がりは、1月に実施された燃料価格の段階的な自由化という政策通りであると主張している。ガソリン価格は、日曜日には、1リッター当たり20.1%、88セントに、ディーゼルは83セントに値上がりした。
これらの価格の値上がりに対する幅広い大衆の反発が、ペーニャ・ニエト大統領に対する抗議に倍加された状態となって存在している。この危機は、ガソリンの隠匿によって深まっている。そして、それは多くの州で商品不足の原因となっている。
それでも、ペーニャ・ニエトは、70年近い、国営石油会社ペメックスによるエネルギー資源の独占的な支配を終わらせた、新自由主義的な2014年のエネルギー改革によって、最終的には、燃料価格は下がると断言している。
報告によれば、数百のガソリン・ターミナルが、抗議によるステーションへの危害を心配して、操業を停止している。大統領は、クリスマス休暇から戻る水曜日に対処する予定でいる。
一方で、数万人の人々が、メキシコ全国の数百万人の貧困者の厳しい生活状態に対する政府の怠慢だけでなく、ガソリン価格の高騰にも全国で抗議を続けている。(N)
原文URL: