ニカラグアのサンディニスタ革命は、犯罪を大幅に減少させた

  • 2016.11.06 Sunday
  • 09:09

キューバやニカラグアのような社会主義国では、全体的に貧しいとはいえ、極貧と不平等が無くなったことで犯罪が減少することは当然の事である。我が国では、今、まったく逆の事、極貧と不平等の拡大が進行している。支配階級丸ごと詐欺師だから、犯罪の増加も何もあったものじゃない。


ニカラグアの犯罪の減少や治安の安定が成功している裏には何があるのか?

(What's Behind Nicargua's Crime and Security Success?)

2016年11月4日 teleSUR発

中米が、殺人と暴力犯罪に関して、世界で最も危険な地域の一つとして見られている一方で、ニカラグアは、永年に渡りこの地域の例外であることを証明して来た。2013年以降のUNODCの最新の殺人事件報告によれば、ニカラグアが、10万人当たりの殺人率が11人を少し超えるところであるが、いわゆる北部トライアングル諸国と比較してみると、ホンジュラスが最も高く10万人当たり90.4人、エルサルバドルが41.2人、グアテマラが39.9人となっている。


 伝統的にこの地域では最も安全な国の一つと見られているパナマは、17.2人で、コスタリカは8.5人となっている。今年の最新の予測では、ニカラグアの殺人率は、10万人当たり約8人としている。

 

【しかし、ニカラグアは貧しく、そのことは、犯罪の多さや治安の悪さに繋がらないのか?】

 2015年の世界銀行のデータによれば、ニカラグアは、中央アメリカで一人当たりのGDPが最も低い。それでも、ニカラグア経済は、安定して成長を続けており、不平等は改善されつつある。フォーカスエコノミクスによれば、国民GDPは、2017年には4%以上の成長が見込まれている。世界銀行の不平等データによれば、人口の下位40%の収入と消費における成長率は、2009年から2014年で、4.71%である。

 不平等と社会的排除は、全般的な富に対する対極として、暴力と犯罪に駆り立てる重要な要素と見られている。サンディニスタの改革には、教育、社会サービス、地方のインフラと医療への投資を通じて不平等を削減するという明確な目標がある。

 偉大な社会的な団結は、疎外化や犯罪の生み出す原因のいくつかを削減することに役立っている。ニカラグアは、ラテン・アメリカの中では、最も少ない政治予算と人口の割合でもっとも少ない警官しか持っていないにも関わらす、そのようなことが出来ている。

 ニカラグアの小さな経済は、この地域の過酷と比べて、この国で活動しようとする犯罪ネットワークの意欲をそぐことにも役立っているかもしれない。

 

【ギャングについてはどうか?】

 幸運なことに、ニカラグアでは、北部トライアングル近隣諸国と同義語であるギャングの暴力は、控えられてきた。バリオ18やマラ・サルバロラチャMS13のようなギャング連中は、ロスアンゼルスに名残があり、この地域では悪名高いのだが、彼らは、ニカラグアには限定された存在でしかなかった。

 合衆国は、多くのギャングを中央アメリカへ、特に北部トライアングルへ追放した。しかし、多くのニカラグア人の移民は、他所へ逃げることを選択した。だから、これらのギャングとの接触が少なかった。多くのニカラグア人は、合法的にレーガン政権によって歓迎された。レーガンは、ニカラグアでサンディニスタとの戦争を仕掛けた人物である。

 スーザン・ラゴスは、彼は首都マナグアから50マイルのところにあるクイダド・ダリオに夫ウォルタと一緒に住んでいたが、彼女がニカラグアでの対立の歴史をteleSURに話してくれた。

そこでは、「かつてあったような、若者がトラブルを起こすような雰囲気」はなく、平和を熱望していた。

 「これらの若者(ギャングのメンバー)が国境を超えて来ようとしたときに、人民が直接、警察に伝え、彼らをすくい上げて、彼らを更生させようとさえしたり、送り返したり、彼らのためにしてあげられることは何でもしたりした。」

 再び、ギャングとの関係でコミュニティを基盤とした取り組みが行われ、そこでは警察がソーシアル・ワーカーの助けを受ける事を援助し、コミュニティと家族がライバルギャングと会ったりした。現在の、そして潜在的なギャングのメンバーが対立を和解できるという考えは、平和の方へ動き出し、犯罪の生活から脱出するのを助けた。

 「ギャングに対するキーワードと対抗手段は、迎え入れることであり、私たちは、抑圧ではなくて、迎え入れようとして接触していくつもりだった。」と警察署長アミンタ・グラネラは、2012年のインサイトクライムに語っている。

 グラネラの統治の下、警察は、調査とギャングの行動の監視、特に外国を基盤としてニカラグアで活動しており、特にフォンセカ湾辺りで当局に追跡されている、組織の監視を通じてギャングに直接、接触した。彼女は、メキシコに基地を置くシナロア・カルテルが、彼はニカラグアの太平洋側で活動しているが、「最も警戒していた人物だ」と話した。

 

【警察機能の重点の変更】

 ニカラグアの警察力は、ダニエル・オルテガとサンディニスタが1990年の選挙で敗れてから、1990年代に多くの重要な変更が進められた。その時の大統領ビオレタ・バリオス・デ・チャモロは、この国に平和をもたらせ「コントラ戦争」を終わらせることに尽力した。彼女はまた、多くの腐敗と見なされた重要な人物の追放と同様に、政治の近代化を主導した。

 2007年にダニエル・オルテガが、サンディニスタと共に権力に戻った時、まだコミュニティを基盤とする警察機能は採用されていた。 ラテン・アメリカのその他の地域共通の政策「マノ・デュラ」(力づく)とは全く対照的な種類である。

 注目に値する警察は、不利な背景や暴力的な隣国から来た、リスクと見なされた若者のために雇用と教育を与えることを含む、コミュニティ・プログラムを支援した。地域リーダーの支援を得て、警察は、サッカーの試合のような人民と一緒にいられる社会的、コミュニティのイベントを開催した。警察はまた、危険な状態にある、あるいは法律的なトラブルを抱えている多くの者のために、麻薬のリハビリプログラムを支援する活動も行ってきた。

 

【満員の刑務所の改革】

 2014年10月と2016年の初頭の間に、ニカラグアは、刑務所に収監されている人の80%というびっくりするほどの人を釈放したとみられる。軽微な罪で拘留されていた数千人は、条件付き釈放宣告が下された。慢性的な満杯対策というだけでなく、ニカラグアの家族と再会を助ける人道的な政策でもある。

 軽微な犯罪者投獄することが、特に麻薬犯罪者にとって、通りから犯罪者を連れ去ることによって社会的にあるレベルの安定を与えることが出来るけれども、それは、全体として見れば、非常に非生産的なものであると証明された。刑務所は、犯罪学者が「犯罪を誘発する環境」と呼ぶものの原型であると見なされている。

 それは、同じ空間の中での恵まれない人々の密接な組織を通して、刑務所内外で一層の犯罪と暴力を増殖させるものという意味である。若者は感受性の強い若い人は、軽微な犯罪で刑務所に入ることが出来て、強固な学習した犯罪者として社会に開放される。

 ラテン・アメリカの多くの国と合衆国は、満杯の刑務所に悩まされている。それはまた、社会の残りの部分に破滅的な影響を漏らすことがある。その外部の人々は、特に子供が、家族や友人の喪失に対処するために苦労することになる。

 

【土地改革が平和と安定を与える】

 ソモサ独裁の期間は、全国の土地所有は、主にソモサ家族と上流階級に集中していた。労働者階級には、ソモサの時代に奪い取られた土地を所有するための保護は、ほとんどなかった。

 チャモロによって進められた平和交渉の一部として、サンディニスタとコントラ戦士は、最初に、武器を置くことと引き換えに小区画の土地を提供された。2007年にオルテガが権力に返り咲いた時には、さらに彼らの土地に所有権を与えられた。

 「我々が見ている限りでは、コントラ戦争の退役軍人たちは、今、与えられた小区画で元コントラと元コンパスの両方が暮らしている。」と、ウォルター・ラゴスは、話してくれた。彼は、サンディニスタ軍の元兵士であった。

 土地の所有権の変更をめぐって多くの困難はあったが、度々2重所有ということもあったが、土地改革は、全般的に紛争後の安定をもたらしていると見られている。(N)

原文URL:

http://www.telesurtv.net/english/analysis/Whats-Behind-Nicarguas-Crime-and-Security-Success-20161031-0015.html

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趣旨

今、ラテン・アメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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