メキシコ:独立記念日に「ニエト退陣」デモ
- 2016.09.19 Monday
- 09:32
デモ隊は、メキシコシティの繁華街で、エンリケ・ペーニャ・ニエトの退陣を求めて行進に参加する。2016年9月15日。|写真:Reuters
世論調査によれば、エンリケ・ペーニャ・ニエト大統領は、4半世紀で最も不人気な大統領となった。
メキシコの独立記念日は、反政府抗議行動と南部の州オアハカでの反体制派教師に対する警察の暴力的な弾圧を刻むものとなった。
大衆のデモ隊が、ペーニャ・ニエトの退陣を要求して、ザカロとして知られているメキシコシティの象徴的な広場に向かったが、数千人の機動隊がメキシコシティに配置され、催涙ガスと警棒で武装した警官隊の人間の壁の前に、デモ隊は到着できなかった。
抗議参加者たちは、中心広場から少し離れたところで待機せざるを得なかった。そこでは、大統領が伝統的に、国立宮殿のバルコニーに立って独立記念式典の開始のベルを鳴らし、群衆の前で「メキシコ万歳(Viva Mexico)」と叫び、群衆が大げさに同じ言葉を繰り返す。たぶん、メキシコ人にとっては、最も重要な大衆的な祝賀である。
約5,000人の国民の代わりに、そのほとんどが若者というデモ隊がザカロ付近で、世論調査によれば、4半世紀で最も不人気なメキシコ大統領となったペーニャ・ニエトに対して、「ペーニャは出ていけ」、「今すぐ退陣」と書かれた旗を掲げ、軽蔑を示しながら平和的なデモを行っていた。
その一方で、ペーニャ・ニエトは、完全にフェンスと検問所に囲まれた一角で、2つの安全により分けられた出席者たちと共にこの国の独立記念日を祝った。出席者のほとんどは、メキシコ政府によって派遣されたか、ペーニャ・ニエトの政治的な牙城の人々だった。
反政府の抗議行動は、南部の州都オアハカでも行われた。そこでは、ストライキ中の教師たちが、ペーニャ・ニエトの新自由主義的な改革に反対して激しい闘いを続けている。
教師たちは、オアハカの中心広場で平和的で大衆的なデモを行おうとしたが、機動隊によって催涙ガスを浴びせられ、デモ隊が発煙筒と投石で対抗したため衝突が発生した。(N)
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