ベネズエラ:コミューン動画シリーズ第3弾

  • 2020.07.22 Wednesday
  • 04:43

ベネズエラアナリシスの「コミューンでは」動画シリーズ第3弾です。今回はカラカスの中心部にある都市型コミューンの草分けの『パナル2021』コミューンを紹介しています。約14分の動画です。


コミューンでは:パナル2021

In Commune: The Panal 2021

2020年7月12日 venezuelanalysis(By Katrina Kozarek)発

 

VAの「コミューンでは」シリーズの第3弾のエピソードはカラカスの戦闘的なコミューン『パナル2021』にフォーカスした。

 ベネズエラ国外では、コミューンはボリバル革命のほとんど知られていない側面である。コミューン国家の発展はウーゴ・チャベス元大統領が掲げた21世紀の社会主義の構想に不可欠である。

 「コミューンでは」というこのシリーズでは、ベネズエラアナリシスが農村と都市のコミューンの様々な体験を調査し、これらの非常に議論の的となっている組織がどんな存在であるのか、彼らはどのように実践しているか、そして帝国主義の政治的経済的攻撃が行われている現在の状況の中でボリバル革命の継続のために彼らに何が表現出来るのかをもっと良く理解してもらえるよう助けになればありがたい。

 

 

ビデオシリーズ「コミューンでは」

第3章:『パナル2021』コミューン(第1部)

 

 「コミューンでは」のこの章は、デ・エネロ23区というカラカスの中心部にある『パナル2021』コミューンを探索する。このコミューンはマルコス・ペレス・ヒメネス独裁の打倒に戦闘的に参加し、1980年代と90年代の新自由主義政府に対する抵抗運動で重要な役割を果たしたことで有名である。このコミューンはイデオロギー的規律と地域的な集団の組織化で鍛えられ、今では『アレクシス・ビベ愛国戦線』として知られている全国的な大衆運動になっている。コミューンの提案とこの革命的大衆運動の融合は、コミュニティ組織の稀有な経験と複雑だが不可欠なコミューン経済という実例を生み出している。

 『アレクシス・ビベ』集団は、ウーゴ・チャベス大統領に対する失敗に終わったクーデターの時に反対派が支配していた大都市警察によって暗殺された同じコミュニティ出身の革命家アレックス・ゴンサレス・レベテに敬意を表してデ・エネロ23区に設立された。設立当時、この集団は数十年にわたって新自由主義が引き起こした荒廃によって深い影響を受け続けてきたコミュニティを再生することにすべてのエネルギーを集中した。

 

 この集団にとっては、革命とは教育、ボランティア労働、公共空間の回復と自主管理生産と共に始まらなければならない。『アレクシス・ビベ愛国戦線』と『パナル2021』コミューンのメンバーであるバルバラ・マルチネスは、独特のアパートのブロックの清掃や、生産プロジェクトや社会活動の資金となる寄付を集めるための近隣住民への要請に参加することがその第一歩だと想起する。

 2006年に、ボリバル革命内部でコミューン住民評議会や自治政府のアイディアが討議され始めてすぐ、アレクシス・ビベ集団は『パナル2021』コミューンを設立した。「エル・パナル」(ミツバチの巣箱)という名前は、働きバチの集団的な構造物だが、コミュニティと革命的理念の防衛に言及しながら、階級的基礎を持つ視点の例えであるとアレクシス・ビベの設立者でコムナルドであるロベルト・ロンガが説明する。

 コミューンはすぐに、その自己組織化の能力のおかげで、チャベスや多くの国家機関の目に止まった。政府との良好な関係によって、コミューン生産だけでなく幾つかの重要なコミュニティ・プロジェクトの資金調達につながった。そのプロジェクトには、砂糖袋詰め工場、縫製工場、コミュニティ・ラジオ放送局やパン工場があり、それすべてが今日でも機能し続けている。

 最初に設立されたコミューンの一つとして、『パナル2021』コミューンはコミューン法で制定された構造とは異なる独自の組織構造を発展させている。大衆の参加をその正当性の根拠としている。

 このコミューンでは、「ブロック」あるいはアパートの建物はパナリトス(小さなミツバチの巣)で組織され、アレクシス・ビベの活動家10人から12人で構成されている。パナリトスは計画、組織化およびコミュニティの政治やプロジェクトの執行だけでなく、コミューン住民評議会の内部で統一したビジョンを維持するという必須の役割を果たしている。

 デ・エネロ23区のコミュニティにおけるパナリトスの成功と有効性はこのコミューンの外部の地域での、最終的には全国でのパナリトスの創設につながった。コミューン組織の拡大のためのこれらの胚の増殖はアレクシス・ビベが地域的な集団から全国的な運動、アレクシス・ビベ愛国戦線への拡大および変革につながった。

 

 『パナル2021』コミューンの主要な政策決定機関は愛国者大衆集会である。この空間はすべてのコミューン住民評議会やパナリトスおよび予算やプロジェクトの承認および提案する権限を与えられているその他のコミュニティの組織が参加出来るように開放されている。

 このコミューンはすべての資源を預かり分配するコミューン銀行を所有している。しかし、『パナル2021』コミューンは、コミュニティの必要性と機会に基づいて資源をより戦略的で不可欠な組織化を提供できる機関の必要性を認識した。そのため計画化生産事務局を設置した。この事務局は生産プロジェクトにおける戦略的投資計画と地域の社会プログラム向けの資金の分配を専門としている。すべての提案は愛国者大衆集会に提起され、承認を受ける。

 

 チャベスの死とその後の米帝国主義の攻撃のエスカレーションはベネズエラ政府と住民に損害を与えている。ベネズエラの大衆運動とコミューンはこの包囲攻撃を免れてはいない。しかし、アレクシス・ビベは、困難で極端な環境での抵抗の歴史を持つ組織として、そのルーツを頼りにして、最も複雑な時期にコミューンを前進させることが出来た。

 

 大規模な密輸や投機的な再販売という社会的な現象と絡み合って、物価が急騰し、必需品が不足し始めた時、アレクシス。ビベとパナリトスの活動家は、砂糖、パンやその他の基本的な食物を戸別に公正な統制価格で直接分配を始めた。バルバラ・マルチネスはこの戦略は、この危機の時代にこのコミュニティの抵抗のためには不可欠だったと説明している。

 ベネズエラで続く経済的政治的な状況がより複雑になっているが、『パナル2021』コミューンは抵抗と成長のための新しい戦略を発展させ続けている。コミューンとコミューン国家においてこの危機を解決し、より人間的で公正な社会に向かう道を開くという確信を成長させている。

原文URL:

https://venezuelanalysis.com/video/14940

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趣旨

今、ラテンアメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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