ベネズエラに対する制裁停止を求めるヨーロッパ・キャンペーン

  • 2020.06.28 Sunday
  • 06:03

米国はベネズエラに対する制裁を止めろとラテンアメリカの人々が発言

Stop US Sanctions Against Venezuela Latin Americans Say

2020年6月26日 teleSUR発

Rally in solidarity with the Venezuelan people, London, U.K, Feb. 2020.

ベネズエラ人民との連帯集会、2020年2月、英国、ロンドンで。|写真:Twitter/ @PopResistance

 

国際的な法的枠組みに違反している上に、これらの制裁は基本的人権を傷つけている。

 ベルギー在住のラテンアメリカの人々が「ベネズエラに対する制裁停止を求めるヨーロッパ・キャンペーン」をリードしている。以下は金曜日に発表された公開書簡である。

 

 ベネズエラ・ボリバル共和国政府に対してトランプ大統領が実行し強化した一方的で強制的な措置は、不当であり正当化されるものではない。さらにCOVID-19パンデミックの最中に、困難な状況を乗り越えるために国際的なレベルで行われた努力を損なうことになる非人道的な措置にこれらの制裁はなっている。

 制裁は多くのごく普通のベネズエラの人々の生命を脅かし、ベネズエラが食料、医薬品や生命維持に必要な医療用品を入手することを妨げる。

 ベネズエラに対してますます懲罰的になっている制裁という取り組みを放棄するように、国際的に幅広い声が米国に求めている。

 これらの声の中には、フランシスローマ法王1世、国連事務総長アントニオ・グテーレス、非同盟運動(Mnoal)、米州ボリバル同盟(ALBA-TCP)、南米諸国連合(UNASUR)、EU上級代表ジョセフ・ボレル、米国上院議員、多くのラテンアメリカ政府、カリブ共同体(CARICOM)、ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)、南北アメリカ労働組合総連合(CSA)、国際労働組合総連合(ITUC)、世界労働組合連盟(WFTU)、そして多くの国の一般労働組合(UGT)のような組合連合、労働者委員会(CCOO)、ポルトガル労働者総連合(CGTP)、政府に賛成および反対両方のベネズエラの政党が同様の趣旨の発言をしている。

 マイク・ポンペオと米国財務省へ宛てた書簡の中で、米国の11人の上院議員はベネズエラのような制裁を受けた国が「国内の医療危機の対応で苦戦している時に、米国の制裁は、技術的な適用除外があるときでも、これらの取引が制裁によって広範に不自由にされている影響で必要な医薬品や人道的物資の自由な移動を絶望的に妨害している。」と指摘している。

 よく知られているように、米国の経済制裁は国際法上違法であり、実際にトランプ政権によってベネズエラに対して一方的で強制的な措置が強要されている。

 国連憲章や国際的な法的枠組みに違反していることに加えて、これらの制裁は人権、市民権、および経済的・社会的・文化的権利を享受することを損なわせている。COVID-19の世界的な拡大の中でさらにこれすべてが強調されている。

 ビデオ会議では、「一方的で強制的な措置、大量破壊兵器」が、民主的かつ公平な国際秩序推進に関する最初の国連の独立専門家であるアルフレッド・デ・ザヤスによって提起された主要な提案の一つだった。

 米国の制裁はベネズエラ経済を壊滅させ、食料と医薬品不足を作り出し、多くのベネズエラ人に彼らの国を去ることを強制した。

 制裁ではなく、ベネズエラの人々には支援と建設的な対話が必要である。スペインの外相アランチャ・アランチャ・ゴンザレスは、彼の政府は制裁を受けている国々は薬剤やパンデミックと闘うためのその他の健康用品の購入が許されることを強く支持しているが、感動的な真実を述べている。すなわち、「我々すべてが安全にならない限り、誰も安全ではない。」

 今はCOVID-19とその世界的な破局的影響との闘いにおいて国際協調と人道主義が必要とされている時である。

 この声明の署名者として、米国は制裁をすぐに止めろと要求するますます拡大する国際的な声に我々は加わる。

 INSTEX貿易メカニズムの創設は、多くの人間の命を救うために不可欠な物資を獲得するために制裁の一時停止の先例を作った。2020年3月31日、この特別目的の手段によって、COVID-19の大きな打撃をうけた国の一つイランとの医療物資の最初の取引が許可された。現在の状況ではこの事実は非常に重要な先例となっている。

 ベネズエラ国家と人民が所有している資産を違法に差し押さえている金融機関を特定することを我々は要求する。それは米国の制裁の域外適用の直接的な結果である。

 INSTEXを通じて、これらの資産が正当な所有者へ即時無条件で戻されることを我々は要求する。我々はまたこの特別目的の手段を使って、食料、医薬品、健康関連用品をベネズエラが取得できる取引を実行されることも要求する。

 

 違法に資産を差し押さえている銀行のリストは以下の通りである。

 

 ヨーロッパの銀行:

 ノボ・バンコ、ポルトガル、US$1,547,322,175

 イングランド銀行(金)、英国、US$1,323,228,162

 クリアストリーム(債権会社)、英国、US$517,088,580

 バンケ・エニ、ベルギー、US$140,519,752

 デリュバ、ベルギー、US$38,698,931

 

 ヨーロッパ以外の銀行:

 住友、米国、US$507,506,853

 シティバンク、米国、US$458,415,178

 ユニオンバンク、米国、US$230,024,462

 

 その他17カ国の銀行と金融機関、US$654,142,049

 

 支援を表明したい人は、nosanciones@gmail.comへメールを送ってください。

原文URL:

https://www.telesurenglish.net/news/Stop-US-Sanctions-Against-Venezuela-Latin-Americans-Say-20200626-0007.html

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    趣旨

    今、ラテンアメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

    おことわり

    このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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