インド:2億5千万の労働者が参加したゼネスト

  • 2020.01.15 Wednesday
  • 04:59

WorkersWorldというサイトに掲載されていた大規模なインドでのゼネストの記事を紹介します。


世界史上最大のストライキ:2億5千万人のインド人労働者

Biggest strike in world history: 250 million Indian workers

2020年1月12日 WorkersWorld(By Martha Grevatt)発

ムンバイでの女性のストライキ。1月8日、インドで。

 

インドは約13億7400万人を有する世界第2位の人口を持つ国である。9億2800万人が「労働年齢」(15歳から65歳まで、worldometers.infoの統計情報)である。1月8日、この年齢層の4人に1人が今日までの世界史上最大のストライキに参加した。

 

 24時間ストライキが、銀行、交通機関、小売店、公共サービス、建設や同国の多くの産業を閉鎖した。労働者たちは高速道路や鉄道貨物を自分の体やバリケード、タイヤを燃やして封鎖した。警察車両や政府建物が数か所で攻撃された。

 ストライキは3か月間進行中だった。「我々は9月からキャンペーンしてきた。」と全インド労働組合会議(AITUC)の書記長アマルジェット・カウルがストライキの2日前に話していた。「国民の怒りが1月8日にクライマックスに達する。」AITUCは一緒に「バンディー(シャットダウン)」を呼びかけたインドの10の労働組合連合の一つである。カウルは10から15の都市とインド全土で大規模な参加のある「完璧なバンディー」を予測していた。

 ストライキは当初、ナランドラ・モディ首相の反労働者立法と航空会社、鉄道や石油精製所などの国有資産に影響を与える大規模な民営化計画に抗議する12項目のプログラムを中心として呼びかけられた。その他の点では、高失業率、世界3位の経済におけるインフレに対処し、最低賃金の引上げを要求している。人口の3分の2が1日2$以下で生活しており、彼らのほぼ半分が1日1.25$以下でかろうじて生活している「極貧」となっている。

 デリ共産党指導者スバシーニ・アリが説明したように、「このストライキが始めに呼びかけられた時、反労働者立法と国家資産を売却することに対する怒りを示すことだった。しかし、今は仕事が無いのでもっと広くなっている。「若者たちの未来はモディによって壊されつつある。」(1月8日、ガーディアン)

赤い鎌とハンマーの旗は多くのストライキの写真で目立っていた。

 ストライキ参加者たちは看板や歌で、イスラム教徒に対する市民権を拒否するモディの市民権修正法に対する広範な反対を示していた。

 カウルは幾つかの経済部門ではストライキ参加率が90〜100%だったと報告した。「労働者階級は今日路上にいる。」と彼女が話した。

 ストライキは、多数の非正規部門や農民を含めて全住民を巻き込んだ。経済的困難は数人の農民を自殺に追い込んでいる。

 

【世界的な連帯】

 インドと世界の学生組織はしっかりとストライキを支援した。学生の教育部門全国ストライキは、1月8日のバンディーと同時に、授業をボイコットし、手頃な教育を要求した。学生との連帯声明には、ブラック企業に反対する学生統一運動や数十の米国大学院生組合などの21グループが署名した。米国にいるインド人学生たちは1月26日に5つの都市でデモを計画している。

1月8日にデモを行うストライキ中のインド人労働者。

 

 組合の連帯声明は1月8日以前にオンラインにアップされていた。「5大陸13か国の9700万人以上の労働者を代表する世界労働組合連盟(WFTU)は、断固として戦闘的にインドの労働者階級の側に立って、2020年1月8日の全インド・ゼネラルストライキとの連帯を表明する。」とWFTUは1月7日に掲載していた。「反動的で、受け入れがたく、植民地主義者に戻るだけでなく憲法にも違反する、人種と宗教に基づいて労働者階級を分裂、分断する政府の民族主義的な戦略を我々は非難する。」(wftucentral.org)

 他にも、世界中の建設および教育労働者連合や英国の鉄道、海運及び運輸労働者の全国組合からの声明が寄せられた。

 

【モディに対する資本主義者の連帯】

 インド人大衆の貧困は、インドに投資している米国企業が生み出す巨大な利益と直接関係している。その米国企業にはゼネラルモーターズ、フォード、ゼネラルエレクトリック、マイクロソフト、アマゾン、ファイザー、コカコーラやその他多くの奴隷賃金しか支払わない企業が含まれている。昨年の米国の直接対外投資は30億$を越え、この国はインドの4番目に大きな貿易相手国である。(business.mapsofindia.com)

 億万長者の米国のトランプ大統領は9月22日のヒューストンの「こんにちわ、モディ」イベントで一緒に舞台に立った。モディはトランプの「すべてのアメリカ人に対する気遣い、アメリカの未来に対する信念、そして再び偉大なアメリカにするという強い決意」を賞賛した。トランプは反イスラムの所見を述べるために演台を利用し、モディは「本当に素晴らしい仕事」をしていると賞賛した。(Washington Post, Sept. 22)

 労働者とここ野獣の腹の中で抑圧されている人々に明確にしておかなければならない一つのことがある。すなわち、ここインドには二つの対立する階級勢力の闘いがある。我々の闘いは、1月8日に自国をシャットダウンさせた2億5千万人の労働者、農民および学生と共にあるということである。(N)

原文URL:

https://www.workers.org/2020/01/45470/

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趣旨

今、ラテンアメリカでキューバを先頭とする社会主義、ないし社会主義を志向する大衆闘争が注目です。特に、昨年末(2015年)アルゼンチン、ベネズエラで右翼が勝利し、米国に支援された反動右翼と進歩的な人民大衆との熾烈な階級闘争が繰り広げられています。日本のマスコミは歪められたものしか報道していません。 だからこそ今、目の前で闘われている大衆闘争について現地の報道機関やブログで報道されているものを日本語にして日本の労働者に紹介していくことは、国際連帯としても日本での民主主義を闘いとる闘争にとっても有意義なことであるように思います。

おことわり

このブログでは英文記事を翻訳してご紹介しておりますが、筆者はかなずしも英語に堪能であるわけではありません。 従って、多々誤訳等があるかと思いますが、ご容赦願います。

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